よりニラみが効いた亀田顔に!最近のアメリカンスポーツ、特にこの手のモダンなマッスルカー系は凄いですな。他とは違い、ますますもって別次元の進化を遂げてる気がする。それはある種のCG化であり、アニメ化だ。 ご存じカマロは映画『トランスフォーマー』で変身する自動車ロボット=オートボットの主役の1台なわけだが、今回のマイナーチェンジで、キャラクター性が色濃く進化。特に大きいのはフロントマスクで、元々ニラみの効いた“亀田”顔がよりニラみを効かせる。 具体的には特徴的な横一線グリルが薄くなり、中の格子模様もルーバーが無くなってシンプルな一列に。繋がる左右ヘッドライトも上部にクロームラインが入ってワイルドかつモダンになり、バンパー左右下にもプロジェクタータイプのフォグランプを追加。ボンネット中央にはブラックのベントが付き、リアコンビランプも伝統の丸目4灯からモダンなスクエアタイプに変わった。 全体的にある種の古くささがなくなり、ますますカマロらしくシンボリックにワイルドになったわけだ。ノッペリした塗装は相変わらずだが、もはや鉄板で出来てるというより樹脂で出来ているような気すらする。 妙にモダンでCGっぽいインテリアも同様で、基本はフェイスリフト前と変わらずで、運転席前メーターのセンターにカラー液晶モニターが備わっただけだが、デザインはある意味アニメライク。 全体的には計器類がコクピット周りに集約されたクラシカルとも言えるスクエアな造形だが、ひとつひとつディテールはかなり凝っており、妙にモダンでCGっぽい。 例えばスピード計と回転計の真四角の2連メーターは、よく見ると非常に凝った立体的な造形で、古典的なカタチを一度コンピュータに入れてデザインし直したよう。マテリアルにも当然、鉄板などは一切使われてないが、プラスティッキーでありつつも安っぽさは皆無。これまたCGやアニメから飛び出してきたようなマテリアル感とも言える。 そのうちピクサーのアニメ映画『カーズ』の主人公、マックイーンがそのまま実車となって出てくるかも? と思ってしまうほどだ。最近のアメ車はリアルとヴァーチャルの壁がどんどん薄くなっている気がする。これも時代なのかもしれない。 雑味のないクリアな走り一方、走りだが、コンバーチブルはベーシックな3.6リッターV6・DOHC+6ATの組み合わせのみが選べるが、これが必要にして十分。っていうか十分以上だ。なにしろピークパワーが327ps/6800rpm、ピークトルクが38.4kgm/4800rpmと余裕のスペック。古典的なV8・OHVの「ドドドドド…」という滝に打たれるようなサウンドこそないものの、あくまでもスムーズに、「クィーン」とモーターの様に加速する。 乗り心地もモダンに非常に硬く締まっていつつもアメ車らしく雑味のないもので、これまた多少ゴーインに言えばアニメっぽいっちゃアニメっぽい。ステアリングも同様でゴリゴリした手応えは一切ないクリアなもの。 おそらく昔のアメ車のイメージで乗り込むとビックリするはずだ。オープントップは最初のロックさえ外せば、ほぼフル電動で20秒で開閉するし、ボディ剛性もクーペに比べると多少落ちるが、フニャフニャさはない。初代カマロに比べると、まさしくイメージを残しつつも未来のクルマに生まれ変わったよう。 逆に言うと乗る人間だけは相変わらず生々しいので妙な感じもなくはない。出来れば俺もアニメ化して欲しい! と感じたのは不肖オザワだけではないはず…ってそんなことないか?(笑)。 |
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