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アヴェンタドール試乗。走りに注入された哲学

2014-2-27 16:00| post: biteme| view: 577| コメント: 0|著者: 文:山崎 元裕/写真:篠原 晃一

摘要: 2世代分を一気に進化させたモデル 限定生産を前提としないスーパースポーツで、現在唯一V型12気筒エンジンをミッドシップするというスタイルを貫いているのが、ランボルギーニのフラッグシップモデル、アヴェンタド ...

アヴェンタドール試乗。走りに注入された哲学

2世代分を一気に進化させたモデル

限定生産を前提としないスーパースポーツで、現在唯一V型12気筒エンジンをミッドシップするというスタイルを貫いているのが、ランボルギーニのフラッグシップモデル、アヴェンタドールだ。ランボルギーニはそれを、「前作となるムルシエラゴから、2世代分を一気に進化させたモデル」なのだと胸を張るが、その先進的なエンジニアリングを検証すれば、その言葉に偽りはないことを理解できる。

基本構造体となるカーボンモノコック。V型12気筒エンジンとロボタイズド7速ギアボックス、そして電子制御多板クラッチを採用した4WDシステムからなる、パワートレーン一式。あるいはレーシングカーさながらのプッシュロッド式サスペンション等々、アヴェンタドールのメカニズムは、どれもムルシエラゴ時代とは異なっている。

ランボルギーニのV12ミッドシップは、実は1970年代に誕生したカウンタック以降、ディアブロ、ムルシエラゴと、特徴的なパワートレーン配置(エンジンとギアボックスを直列に接続し、それを一般的なフロントエンジン車とは前後逆方向に搭載する)を継承してきた。アヴェンタドールは革新のために、この伝統を捨て去ったのである。

スーパースポーツをドライブする“儀式”

カウンタックからの伝統が、機能面で受け継がれているものがあるとするならば、その象徴的なものは上下方向にオープン&クローズするシザース式のドアだろう。コクピットはセンターコンソールによって左右に二分割された空間。スペース的にはややタイトな印象もあるが、それはこれから世界最高峰のスーパースポーツをドライブする覚悟を決め、かつ適度な緊張感を保つにはベストな演出といえる。

センターコンソール上のプッシュスイッチでV12エンジンをスタートさせ、ステアリングにセットされるパドルを引いてギアを1速にシフト。ちなみにアヴェンタドールでは、「ストラーダ」、「スポーツ」、「コルサ」の3タイプのドライブモードが選択可能だが、最もマイルドなキャラクターのストラーダでも、一般的な常識から考えれば、完全に異次元ともいえるパフォーマンスを味わうことができる。

デュアルクラッチに匹敵する超速シフト

ミッドのV12エンジンが発揮する最高出力は700ps。車名に掲げられるLP700-4は、この700ps仕様のエンジンを、縦置きミッドシップする4WDモデルの意。アクセルペダルを踏み込むと、アヴェンタドールはほとんど重量感を感じさせないまま、加速を始める。エンジンのフィーリングは、これもまた大排気量の自然吸気エンジンであることを意識させないほどに軽く、そしてスムーズだ。自然吸気エンジンらしいナチュラルなトルク特性や、高回転域でのパワーフィールと鋭いレスポンスは、ドライブ中にも何回もその魅力を感じた部分だ。

ロボタイズド7速ギアボックスは、近年のトレンドでもあるデュアルクラッチではなく、シングルクラッチを組み合わせるが、ランボルギーニはその理由を「軽量化のため」と説明する。実際にクラッチが切断される時間は、「ストラーダ」のドライブモードでも非常に短く、したがって加速の失速感はほとんどない。「スポーツ」、「コルサ」とモードを変更していくと、ショックはやや大きくなるものの、ほとんどデュアルクラッチに匹敵する速さで、シフトアップ&ダウンは完了する。

アヴェンタドールの走りで、最も印象的なのは最新のシャシーと4WDシステムが生み出す相乗効果だ。プッシュロッド式サスペンションの動きは、常にスムーズでナチュラル。当然のことながらドライブモードによってコーナリングのキャラクターも変化し、「ストラーダ」から「スポーツ」モードへの移行では、ステアリング操作に対してのノーズの動きが、より俊敏なものになっていることが特に印象的だ。

すべてのモードに共通するランボルギーニの哲学

サーキット走行などを想定した「コルサ」は、さらにストラーダからオーバーステアの傾向を強めるというよりも、むしろスタビリティデバイスの介入が遅くなり、パワーコントロールの自由度が大きくなるのが印象的。すべてのモードに共通していえるのは、スタビリティを徹底的に追求するというランボルギーニの開発哲学だ。

いったい何というスーパースポーツを、ランボルギーニは作り上げてしまったのか。それを手に入れるための投資は、もちろん莫大なものになるけれど、これほどに刺激的なスタイルとパフォーマンスを持つスーパースポーツを、ランボルギーニはカスタマーが望みさえすれば、そしてデビュー以来変わることのない、長いウエイティングリストに並ぶことさえ覚悟すれば、誰もが手に入れることができるのだ。

ちなみにアヴェンタドールのラインナップには、今回レポートしたクーペのほかに、軽量なカーボン製の着脱式ルーフを備えるロードスターが用意されている。運動性能のほかに、最新スペックではスタート&ストップや気筒休止といったシステムも導入され、さらに環境性能への積極的な取り組みを強調するランボルギーニ。孤高のV12ミッドシップは、これからも彼らの象徴的存在であり続けるのだ。


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