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自然吸気911の最高峰、GT3 RS試乗。伝統の硬派な走りは健在

2018-5-15 11:20| post: biteme| view: 191| コメント: 0|著者: 文:島下 泰久/写真:ポルシェジャパン

摘要: ターボボディを活かしてノーマルGT3比20psの出力向上 ドイツ語のレン・シュポルト、英語で言うところのレーシングスポーツを意味するRSの名は、これまでポルシェの持てるスポーツ性を極限まで突き詰めたロードカーに ...

自然吸気911の最高峰、GT3 RS試乗。伝統の硬派な走りは健在

ターボボディを活かしてノーマルGT3比20psの出力向上

ドイツ語のレン・シュポルト、英語で言うところのレーシングスポーツを意味するRSの名は、これまでポルシェの持てるスポーツ性を極限まで突き詰めたロードカーにだけ与えられてきた。最初のモデルは伝説の“ナナサン・カレラRS”、つまり1973年式911カレラRS。水冷エンジン世代となってからは、ターボエンジンのGT2、自然吸気エンジンのGT3に、究極の存在としてのRSがラインナップされて今に至っている。

2003年にタイプ996後期型で初めてGT3 RSがデビューしてから、今年でちょうど15年という節目に登場したタイプ991後期型となる新型911GT3 RSのコンセプトはこれまで通り。サーキットでの卓越したパフォーマンスを誇る、自然吸気911の最高峰であることだ。

GT3との相違点として挙げられるのは、まずエンジンパワー。最高出力は20ps増の520psに達している。最大トルクは470Nmで、こちらは10Nmの増強である。

前期型ではGT3との間に差がつけられていた排気量は、新型では変わっていない。では、どのようにパワーアップを果たしたのかと言えば、実はボディワークに秘密がある。従来と同様、幅広で大きなエアダクトを備えたターボボディを使うGT3 RSは、それ故に吸気系の容量と取り回しに余裕が出来て、高回転域でより多くの空気をエンジンに取り入れることが可能になった。それが20psの差に繋がっているのである。

ダウンフォースは40%増。豊富に揃う軽量化オプション

もちろん、ターボボディ採用の本来の目的通り、そのフェンダー内には前20/後21インチのよりワイドなタイヤが収められている。更に前方への突き出し量が増えたリップスポイラー、ホイールハウス内の空気を効果的に抜き取るホイールアーチベント、ブレーキ冷却性の向上だけでなくドラッグ低減にも貢献するフード上のNACAダクトに、角度調整可能な大型リアスポイラーなど、空力アイテムも充実。最大ダウンフォース量は、従来比何と40%増を達成しているという。

軽量化に関しても、軽量ポリウレタン製の前後バンパー、CFRP製のフロントフードに軽量強化ガラス、そしてマグネシウム製ルーフなど徹底的に突き詰められている。しかも望むなら、GT2 RSに続いてオプション設定されたヴァイザッハ・パッケージも選択できる。CFRP製となるルーフ、リアウイング等々の外装、前後のアンチロールバー、そしてステアリングホイールカバーやシフトパドルなどに加えて、チタン製ロールケージを採用するなどした結果、更に30kgの減量が可能だ。いや、こだわるならまだまだ先はある。鍛造アルミニウム製に代わって、4輪で11.5kgを削り取るマグネシウム製ホイールも選択できる。そこに組み合わせるタイヤも、公道走行可能ながらサーキット走行に焦点をあてたトラックタイヤまで用意される。

シフトアップインジケーターが欲しくなる吹けの良さ

純レーシングカーの911RSRや911GT3R、911GT3カップにも同じ基本設計のものが使われる、つまりモータースポーツ直系のエンジンは、自然吸気らしいリニアなパワーの伸びと、目の詰まったトルク感が実に気持ち良い。全域で十分に力強いとは言え、やはり活気づくのは高回転域。徐々に澄んでいくサウンドに惹きつけられるようにアクセルペダルを更に踏み込むと、8250rpmで最高出力の520psを発生したあとも更に回転上昇は勢いを増していき、9000rpmまで一切の澱み無く回りきってしまう。頭が真っ白になって、もっともっとと貪り付きたくなるような快感が、そこにはある。

このトップエンドの一層増した迫力こそがGT3との差。いや、GT3だって不満などこれっぽっちも感じたことはなかったのだが、違いは確かに体感できる。それだけに、コクピットにはシフトアップを促すわかりやすいランプなどが欲しくなった。PDKの変速スピードは凄まじく速いが、それでもこの鋭利な吹け上がりの前では、9000rpmまで余さず使い切ってレブリミッターに当てずにシフトアップするのは至難の業だからだ。

切れ味鋭いが限界領域ではややピーキーな一面も

フットワークも、やはり切れ味は鋭い。ワイドなタイヤ、広げられたトレッドのおかげだろう。ターンインはよりシャープに感じられるし、旋回速度だって容易には限界を見極められないぐらい高い。意を決してコーナーへと高い速度を保ったままクルマを放り込んだつもりが、まだまだ余裕であっさりクリアできてしまう、そんな感覚である。GT3と同形状のはずのバケットシートに、もっとホールド感が欲しいという思いを抱いたのは、きっとそれも要因に違いない。

但しそのぶん、限界領域のリアクションはややピーキーに感じられる。PSMオンであっても、操作が荒ければリアはわりと呆気なく滑り出してしまうし、その際のスライド量も大きめ。簡単にスピンモードに入るような扱いづらさはないものの、美味しい領域を使って攻めていくには繊細さが求められる。

とは言え、GT3 RSの場合はそれこそが歓びなのも、また事実。うまく操れた時の快感はひとしおだし、それは当然ラップタイムにもしっかり反映されるのだ。

さながらレーシングカー。911GT3 RSはスペックだけでなく、実際にステアリングを握ってみても、紛れもなくそう言い切れるクルマに仕上がっている。レン・シュポルトの伝統は、この時代にも尚、まったく揺らぐことなく受け継がれているのである。

スペック

【 911 GT3 RS 】
全長×全幅×全高=4557mm×1880mm×1297mm
ホイールベース=2453mm
車両重量=1505kg
駆動方式=RR
エンジン=4.0リッター水平対向6気筒直噴
最高出力=383kW(520ps)/8250rpm
最大トルク=470Nm/6000rpm
トランスミッション=7速PDK(デュアルクラッチ)
0-100km/h加速=3.2秒
最高速度=312km/h
サスペンション=前:マクファーソンストラット式
        後:マルチリンク式
タイヤサイズ=前:265/35ZR20、後:325/30ZR21
欧州複合サイクル燃費=12.8L/100km
使用燃料=プレミアムガソリン
車両本体価格=2692万円


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