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マクラーレンの拡大新戦略、600LTはお飾りじゃない味わうためのスーパーカー

2018-9-26 08:01| post: biteme| view: 841| コメント: 0|著者: 文:小沢 コージ /写真:マクラーレン・オートモーティブ

摘要: ベーシックなスポーツシリーズから登場、3000万円切りは安い 新型マクラーレン「600LT」にハンガリーの国際サーキット、ハンガロリンクで乗ってきた。一見するとユーザー限定のスパルタンな少量生産車にも見える。LT ...

マクラーレンの拡大新戦略、600LTはお飾りじゃない味わうためのスーパーカー

ベーシックなスポーツシリーズから登場、3000万円切りは安い

新型マクラーレン「600LT」にハンガリーの国際サーキット、ハンガロリンクで乗ってきた。一見するとユーザー限定のスパルタンな少量生産車にも見える。LTはロングテールの略で、歴史を振り返ると当時ル・マンで活躍した1997年型マクラーレン「F1 GTR ロングテール」が元祖。まさにサーキット用レーシングマシンで、空力を考えてテールを伸ばしているからロングテールなのだ。いわば日産 GT-R ニスモの「ニスモ」のようなイメージである。

そしてル・マンから18年、2015年に登場した2台目のLTが「675LT」。コイツは公道も走れるスパルタンモデルで、ベースはスーパーシリーズの「650S」。エンジンパワーを25psあげて675psにしているだけでなく、ボディパネルを35%、シャシーを30%新作して約100kg軽量化。価格は650Sより1000万円以上高い4353万円強。しかしクーペ、スパイダーそれぞれ500台限定でスパイダーは3週間で売り切ったとか。

で、本題の600LTである。車名数字がパワーを表すマクラーレンとしては一見前の675LTより大人しくなったようにみえる。が、本質はそこではない。現在マクラーレンはざっくり1億円以上のアルティメットシリーズ、3000万円以上のスーパーシリーズ、2000万円以上のスポーツシリーズで松竹梅の如きシリーズ分けがなされているが、600LTは実はスポーツシリーズ。一番ベーシックなカテゴリーで初めて「LT」を作ってきたのが最大のトピックなのである。

しかも価格に注目で、ベースとなった2556万円のスポーツシリーズ、「570S」の400万円ちょい高の税込2999万9000円。マクラーレン本気のLTモデルでなんと3000万円切りは相当に安い。販売台数も限定されない、今までになく親しみ易い軽量ハイパフォーマンス・マクラーレンなのだ。

リファインされたV8ターボ&軽量化で0-100km/h加速2.9秒

実際その内容は443万円差とは思えないほどの充実ぶりだ。前述したようにベース車は570psの570S。しかしパーツの23%は新作で、全体で100kgも軽量化。新作率としては675LTより小さいものの改良メニューは豊富で、シート、ホイール、アルミサスペンション、カーボンブレーキ、エキゾースト、ハーネス、カーペット、ガラスをすべて軽量化。さらにルーフ、フロントフェンダー、サイドシル、リアウィングをすべてカーボン化。エアコン、オーディオ、ドアポケット、グローブボックスは基本取り外し済みで、一部オーダーで付けることもできる。

中でもシートはいかにもLT用で、カーボン素材むき出しでクッションは薄くこれだけで21kgも軽量化。そしてエンジンはお馴染みのマクラーレンオリジナルの3.8LツインターボV8をリファイン。出力を30馬力上げて600psに。最大トルクも620Nmに上がっている。ギアボックスも570Sと基本同じ7速SSG(シームレスシフトギアボックス)だが、よりシフトチェンジが早められている。

なおマクラーレンによれば100kgの軽量化は、60psのパワーアップに相当するとのことでこれを額面通りに信じると570Sと比べ、90ps上がっている計算になる。しかしそれもあながちオオゲサではなく、0-100km/h加速は2.9秒と3.0秒のフェラーリ488GTBより速く、ランボルギーニ・ウラカンペルフォルマンテに匹敵するレベル。そう考えるとつくづく安い。

加え、足回りは8mm車高を下げているだけでなくスプリングは570Sに比べ、フロントが13%、リアが34%高められ、これは675LTより硬いレベル。またアンチロールバーもフロントが50%、リアが25%も硬くなっている。そのほかブレーキはスーパーシリーズで使っている軽量カーボンブレーキを使っていて、タイヤはセミレーシングタイヤのピレリ Pゼロ・トロフォオRの600LT特注モデル。なにからなにまで専用設計なのだ。

すべてにダイレクトなフィードバックはまるで大きなカート

気になる動力性能だが、正直レーシングドライバーでもなんでもない小沢にとっても、とんでもなく楽しい体験だった。そもそも単純に速い以上に、ステアリング、シート、ペダル類とすべてのフィードバックがダイレクトで濃厚なマクラーレン。小沢のわかる範囲内でもやたらインフォメーションが多く、飛ばせば飛ばすほどリスクは高まるが、ヘンな話、恐いのに恐くなくなってくる。

しかもこの600LTが凄い。実は直前にベースの570Sでハンガロリンクの練習走行をすることができ、十分にダイレクト感があったのに、600LTはさらにその上をいく。直進性、ブレーキ、フィードバック、すべてがより濃厚で、より速くなってるのに恐くないのだ。

中でも良好なのがステアリングフィールだ。走れば走り込むほど、いまタイヤグリップが効いている、効いてないが如実にわかり、周回を重ねる毎に追い込んでいくことができる。また全域でトルクの切れが増したようなエンジンも凄いし、さらにカーボンブレーキだ。長いストレートエンドで時速200km前後に達するハンガロリンク。最初から結構突っ込んだつもりでも、ビックリするほど手前で止まってしまい、トータル10周ほどすることができたが始終余らせっぱなし。つまり、止まりっぷりが常に予想を上回るわけだ。恐るべしマクラーレンのカーボンブレーキ!

最後はコーナリング中にほんのちょっとタイヤを滑らせることが出来たが、かつてレーシングカートに乗った経験と一瞬重なった。まだ当分全開で試せそうもないが、600psで全長4m台の大きなレーシングカートのような運動性能を持っているのだ。

スーパーカーを多くのユーザーに味わって貰うための挑戦

実際、プロドライバーの同乗走行でそれを確認することが出来、いかに600LTが速くてコントローラブルなクルマかを思い知った。そして、それらはすべて濃厚なフィードバックあってこそなのだ。

マクラーレンはよく「シャシー・エンゲージメント」という指針を使うが、これはドライバーとマシンの繋がりの強さであり、一体化性能を意味する。600LTは動力性能以上にそのエンゲージメント能力がトンデモなく高いのだ。そして600LTは、冒頭に書いたように、今まで以上に広い客層にこのとんでもないパワーと扱い易さを届けようとしている。

600LTは、時に道路のお飾りで終わりかねないスーパーカーを、本当の意味で多くのユーザーに深く味わって貰うための挑戦なのだと思う。正直あのシートで長距離走るのはツラいはず。だが、それ以上に本気で走ればとんでもない快楽をドライバーに与えることが出来るのだ。

お飾りだけのスーパーカーはもう要らない! 600LTがそんな風に語っているように小沢には思えたのである。

スペック

【 マクラーレン 600 LT 】
全長×全幅×全高=4604×2045×1194mm
ホイールベース=2670mm
車両重量=1356kg(DIN)
駆動方式=MR
エンジン=3.8LV型8気筒DOHCガソリンツインターボ
最高出力=600ps/7500rpm
最大トルク=620Nm/5500-6500rpm
使用燃料=プレミアムガソリン
トランスミッション=7速DCT(SSG)
サスペンション=前:ダブルウィッシュボーン式、後:ダブルウィッシュボーン式
タイヤサイズ=前:225/35R19、後:285/35R20
0-100km/h加速=2.9秒
最高速度=328km/h
欧州複合サイクル燃費=11.7L/100km
価格=2999万9000円


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