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スズキ スイフトスポーツはかっ飛ばさなくてもまっ当な実用車=国民車か?

2018-9-10 07:00| post: biteme| view: 734| コメント: 0|著者: 文:伊達軍曹/写真:篠原 晃一

摘要: スイスポAT版をかっ飛ばさずに調査 「新時代の国民車」を探す実地調査企画の第4回目。今回の調査対象は、いわゆるカーマニアの間では大人気のスズキ スイフトスポーツである。>>国民車とは?現行スイフトスポーツ ...

スズキ スイフトスポーツはかっ飛ばさなくてもまっ当な実用車=国民車か?

スイスポAT版をかっ飛ばさずに調査

「新時代の国民車」を探す実地調査企画の第4回目。今回の調査対象は、いわゆるカーマニアの間では大人気のスズキ スイフトスポーツである。
>>国民車とは?

現行スイフトスポーツは、スイスポとしては4代目にあたる非常にスポーティな小型ハッチバックだ。搭載エンジンは最高出力140ps/最大トルク230Nmを発生する1.4Lの直噴ターボ。それで超筋肉質でありながら超軽量な車体(MT版の車重はわずか970kg!)を動かすのだから、速くないはずがない。楽しくないはずがない。

だが、というか「それゆえ」というべきか、これまで語られてきたスイスポの試乗レポートはどれもなかなかマニアックだった。

主に「エンジンをギャンギャン回しながらスポーティにかっ飛ばすとどうなのか?」という観点に基づいたこれまでのレポートは、もちろんこの車のキャラに完全に合致したものではあるため、筆者はそれを非難したいわけではない。

ただ、「今どき公道で常時かっ飛んでる人なんてほとんどいないんじゃないの?」との疑問は抱いている。

スイスポのような車を買う人でも、ギャンギャン系になるのは状況が許すほんのたまにのことでしかなく、大半の時間は、常識ある大人として「ごく普通ぐらいのちょいスポーティな運転」に徹しているはずなのだ。

ならば、調査すべきはギャンギャン領域でのスイスポではなく、「割と普通めに運転した際のスイスポ」なのではないかと筆者は考える。

そしてその場合、調査対象となるグレードは当然ながらドライバーを選ぶ6MT版ではなく、その気になればAT限定免許のギャルでも乗れる「オートマのほうのスイスポ(199万2600円 ※セーフティパッケージ装着車)」となるだろう。

一流アスリートにおんぶしてもらいながら走る感じ

いきなり結論となってしまうが、「ATのスイフトスポーツ」は、国民車に求められる要素をほぼ完全に満たしていると思われた。

まず乗り心地。「スポーティな車だからけっこう硬いのかなぁ? btyとかにもそう書いてあったし」と思っている人も多いかもしれないが、実はそうでもない。や、もちろんフワフワ系の軟派な小型車と比べれば硬いのだが、決して不快ではないのだ。

例えるなら「一流アスリートにおんぶしてもらいながら走る感じ」と言えばいいだろうか。

当然、おんぶしてくれるその人は筋骨隆々であるため、身体が当たる感触はガチッと硬い。だが一流スポーツマンゆえ体幹がいっさいぶれないため、なまじソフトな身体(つまり贅肉ぶよぶよ)の運動音痴な人におんぶされるよりも、むしろ快適だったりするのだ。常識的な速度で走る限りは、「スイスポの乗り心地にはギャルもたぶん大満足!」だと断言したい。

ただ、純正装着されているタイヤがコンチネンタル・スポーツコンタクト5という結構なハイパフォーマンス系であるため、国民車視点ではロードノイズがやや気になるかも。筆者ならば購入後、もっとコンフォート寄りな、例えばダンロップ LE MANS V(ル・マン ファイブ)あたりに交換する可能性はある。

硬めだが快適で余裕ある巡航、安定性も盤石

そして走行性能。これももちろん一級品なわけだが、筆者が言っているのは「峠道をギャンギャン走る場合」の話ではなく、「そこらの幹線道路や高速道路を、フツーに飛ばしたり飛ばさなかったりしながら走る際」の話だ。

カタログによれば最大トルクが発生するのは2500rpm。しかしアクセルペダルにほんの少々の圧をかける程度、つまり1600rpmぐらいの領域でも、普通に走る分には十分以上の力強さがモリモリと湧いてくる。そのため基本的には「右足をアクセルにちょいと置いておくだけ」ぐらいのニュアンスで、余裕ある巡航ができる。

そして状況に応じて――つまり追い越しや「お楽しみ」のために――アクセルペダルをグイと踏み込んでやれば、2500rpmに達したATのスイフトスポーツは「小型ロケット」と化す。で、さらに5000rpmや6000rpm付近まで一気呵成に吹け上がりながら怒涛の突進をするわけだが、ここは公道である。追い越しだろうが「お楽しみ」だろうが、ほどほどの線で終わりにして、元の巡航速度に戻るのが現代人の務めであるだろう。

で、巡航速度に戻ったスイフトスポーツ(のAT版)は、やはり快適だ。繰り返しになるが、その巡航体勢は「体幹がしっかりした一流アスリートのジョグ」のようなニュアンスなので、足回りが多少硬めであっても不快感はないのである。

いずれにせよ、まぁとにかく自由自在な加減速が行える、恐ろしいクオリティの「1.4Lのオートマ小型車」だ。

ちなみにスイスポに関するマニアックな見解として、「その高速走行時の安定性は、フォルクスワーゲン ポロGTIなどのドイツ勢には残念ながら及ばない」というのがあるようだ。それは確かにそのとおりな部分もあるのかもしれない。だが筆者が思うのは、「でもそれってアウトバーン級の速度を出しちゃった時の話でしょ?」ということだ。

確かにスイスポは、ある速度を超えると「ドイツ車とはちょっと違うな」とも思わされる。だが日本国民として、国内法規と国民的コンセンサスに基づいた速度(つまり100km/hとか、追い越し時のメーター読み120km/hとか)で走る限り、スイスポの安定性は盤石である。何の心配もいらないと筆者は断言したい。

大人の鑑賞眼に耐えうるデザインだが「赤」が過剰だ

国民車候補としては燃費も気になるところだが、ここについては「及第点ぐらい」といったところだろうか。

AT版の場合、カタログ燃費は16.2km/L(JC08モード)だが、実際のそれはなんだかんだで「平均13km/L台」ぐらいと思われた。スイスポは残念ながら(?)ハイオク指定であるため、正直もうちょい走ってくれると助かる。が、この車がドライバーの心にもたらしてくれる恩恵とのトレードオフで考えれば、「まぁ許容範囲かな」と思える人は多いはずだ。

そして内外装のデザインと質感もなかなかよろしい(と、個人的には思う)。この種のいわゆる国産ホットハッチのデザインは、やたら攻撃的というか、ハッキリ言ってしまえばガキっぽいものが過去には多かった。4代目のスイスポにもそういった部分がないとは言わないが、大人の鑑賞眼に耐えうるというか、欧州のライバルと見比べても何ら恥ずかしい気持ちにはならない意匠に仕上がっている。

ただし「赤」を過剰に用いているインテリアは、もう少し抑えめなニュアンスにしてほしかったところだ。免許取りたてぐらいの若衆諸君はこれでもいいのかもしれないが、30歳を越えた大人には少々気恥ずかしい。いくら、同じ赤でも「けっこうシブい色味の赤」を使っているとはいえ。

ただ、筆者は試乗中にひとつの発見をした。

試乗車のフロアマットは、アクセサリーカタログに載っている商品番号86「フロアマット〈チェッカー〉」という赤と黒のモノだった(写真左)。このフロアマットの色味の激しさが、インテリア全体の激しさを加速させてしまっているのだ。

だがこの部分を商品番号91「フロアマット〈プルミエ ノワール〉」または商品番号92「フロアマット〈スタウト〉」といった黒系のフロアマットにするだけで、キャビン全体はかなりシックな雰囲気に変わり、「赤の多用」もさほど気にならなくなる。筆者は試乗中、さすがにフロアマットの交換はできなかったが、自前の黒いリュックサックを床面に置くことで代用し(写真右)、その視覚効果を十分に確認した次第だ。

ということでスイフトスポーツの契約時は、ぜひぜひ黒系のフロアマットを選択してほしい。

スポーティで出来の良い車は心と身体に活力をもたらす

最後に残るのは、「そもそもここまで高性能な小型車を、非マニアがわざわざ買う必要があるのか?」という問題だ。

この問いは、「われわれ素人(一般市民)が日常的に行うスポーツについてどう考えるか?」という問いに似ている。

われわれの多くは、決してその道のプロを目指しているわけでもないのに、週末になると草サッカーや草野球、あるいは釣りや武道の稽古、ダンス等々の各種スポーツに高じる。あるいは毎日ジムに行ったり走ったりする。プロではないので運動などしたところで一銭にもならず、むしろカネが出ていく一方なのだが、それでもやる。

なぜならば、単純に楽しいからだ。そして運動は心と身体に「効く」からだ。

それと同様に「スポーティで出来の良い車に乗る」という行為も、実は心と身体にけっこうよく効くものだ。

特に飛ばさずとも、意のままに走れる車で「ちょっとそこまで」行くのは、そうでない車で行く場合と比べて何倍もストレスフリーであり、爽快な気分になれる。それにより生きる活力が湧いてくる場合すらあるだろう。

「どうせなら、そういった車で日常の用を足したい。だってそのほうが楽しそうだし」と考える人にとっては、スズキ スイフトスポーツ(6AT)は素晴らしい実用小型車すなわち国民車となるだろう。

だがそうではなく「車? 動いて積めればなんでもいいよ」と考える人には、まぁ無用の長物なのかもしれない。個人的には残念だが、他人様の価値観や人生観に口出しすることはできない。

ただ、最後のおせっかいとして「でも近所のスズキディーラーで一度ぐらい試乗してみれば?」とだけは、もしかしたら言うかもしれないのだが。

全日本国民車評議会(通称:国民車会議)議長としての勝手な評価まとめは以下のとおりだ。

【 スイフトスポーツ セーフティパッケージ装着車=199万2600円(FF・6AT) 】
・経済性:★★★★☆(燃費がもっと良ければ満点)
・気持ちよく走れる度:★★★★☆(硬く感じる人もいるかも)
・燃費:★★★☆☆(及第点ぐらいか)
・積載性:★★★☆☆(悪くはない)
・おしゃれ度(外観):★★★★☆(ホットハッチとしては大人っぽい)
・おしゃれ度(内装):★★★☆☆(赤い部分がちょっと多すぎ?)

・総合国民車度:★★★★☆

国民車とは?

今、「新時代の国民車」が待たれている。いや、それを待っているのはわたしだけという可能性もあるわけだが、筆者が考える新時代の国民車とは以下のようなクルマだ。

「安価だが高機能かつ低燃費で、それでいておしゃれ感もある、程よいサイズの実用車」

100万円台でまるっと買えるのが望ましく、それが難しい場合でもせいぜい200万円台前半ぐらいまで。自動車オタクが求めがちなマニアックな諸性能はどうでもよく、どんな状況でも普通か普通以上ぐらいに気持ちよく運転でき、燃費が良くて維持費も安く、人と荷物をある程度積載できて、邪魔くさくないサイズで、それでいて大のオトナが乗るにふさわしい質感とデザインも備えているクルマ。

……そんなある意味ぜいたくな一台を探し出すため、筆者はこのたび「一般社団法人 全日本国民車評議会」を(脳内で)設立し、実地調査に乗り出すことにした。

【国民車調査バックナンバー】
■第1回 ダイハツ ミラトコット
たとえば中年おやじがミラ トコットに乗るとどう感じるのか?

■第2回 ジムニー、ジムニーシエラ
ジムニーとジムニーシエラは街乗り車としてどうなのか?

■第3回 日産 オールラインナップ
日産オールラインナップ試乗会でノートe-POWERほか4モデルの国民車度を調査


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