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日産オールラインナップ試乗会でノートe-POWERほか4モデルの国民車度を調査

2018-9-3 07:00| post: biteme| view: 595| コメント: 0|著者: 文:伊達軍曹/写真:篠原 晃一

摘要: ニューモビリティコンセプト 本気を出してない 「新時代の国民車」を探す実地調査企画の第3回目。今回の調査対象は、過日開催された「日産オールラインナップ試乗会」に登場した多くのモデルのなかの4車である。> ...

日産オールラインナップ試乗会でノートe-POWERほか4モデルの国民車度を調査

ニューモビリティコンセプト 本気を出してない

「新時代の国民車」を探す実地調査企画の第3回目。今回の調査対象は、過日開催された「日産オールラインナップ試乗会」に登場した多くのモデルのなかの4車である。
>>国民車とは?

なお、今回は短時間での4車種イッキ乗りのため星付けは割愛させていただく。

まずは「ニューモビリティコンセプト」。定格8kW、最高15kWの電気モーターを動力源とする近距離/個人用途向けの2人乗り超小型モビリティだが、現在の道路運送車両法には適合しないため販売はされておらず、今のところ横浜市の一部エリアでこれを使ったカーシェアリングの実証実験「チョイモビ」が行われている。

試乗前、ニューモビリティコンセプトには大きな期待を寄せていた。

筆者も古典的な自動車マニアなので、この種の超小型EVや完全自動運転車が交通社会の中心になってしまうのはもちろん悲しい。だが同時に「ま、しょうがないか」とも思っており、そしてどこか楽しみにしている自分もいるのだ。昔のSF劇画にあった「都市の中をチューブが縦横無尽に走り、その内部を小型EVのようなモノが走り回っている」という未来社会の実現も、それはそれでドライビングプレジャーの一種であると思うからだ。

しかし「ワクワクする未来社会」の実現は、まだまだ先のようだった。

フォルムとイメージこそ未来派なニューモビリティコンセプトではある。しかしその内実は「ほとんど昭和のゴルフ場カート」だ。乗り心地はひたすらゴツゴツしており、速度はそれなりに上がるのだが、そこからのブレーキングは恐怖でしかない。エアコンがなく、だからといって往年の車のような三角窓があるわけでもないので、夏場はひたすら汗をかく。これが「国民車」になってしまっては国民もかなり大変だ。少なくともわたしは、横浜市に行っても「チョイモビ」は利用せずに徒歩で移動する。

まぁこれは「まだ本気では開発してないから」ということなのだろう。日産自動車が本気を出して作る次世代または次々世代の小型モビリティに期待したい。

マーチNISMO S モテ要素が欲しい

新時代の国民車は、できれば100万円台で買えるぐらいの手頃なプライスであってほしい。そういった意味で注目してみたのがこちら、184万2480円也の「マーチ NISMO S」だ。

2013年12月登場とけっこう古いモデルゆえ、詳しくご存じの方も多いだろう。専用チューンを施した1.5Lエンジンに5MTを組み合わせ、専用の空力パーツや専用エキゾースト、そして専用の足回りやブレーキなどを採用したマーチのNISMOバージョンである。

それは「懐メロの平成版アレンジ」とでも言うべきものだった。

もちろん昭和や平成初期のホットハッチと比べれば、さすがに後期平成時代の車だけあってエンジンや足回りの感触はマイルドというか、大人っぽいニュアンスではある。だがホットハッチゆえ当然ながら車内はややうるさく、乗り心地はややゴツゴツしている。とにかく「懐かしい! こういう車って昔はよくあったのよなぁ!」という一台だったのだ。

だがこの車の決定的な問題点は、そういった乗り味うんぬんではない。「今の時代、コレってあまりにもモテないのでは?」と思わされる点だ。

筆者のような中年のおっさんがこの種の車に乗ってしまうと決定的にモテなくなるのは自明の理で、そもそもモテる必要もない。だが若い男性であっても、そしてそれがなかなかのイケメン青年であったとしても、愛車がコレであるというだけの理由で、女子の皆さまと親密になるきっかけが減ってしまうのでは……と心配でならない。

もちろん大きなお世話であり、「オレはオンナのために車に乗ってるわけじゃねえよ!」と啖呵を切る若者もいらっしゃろう。その意気やよしだが、日本国の少子化問題を解決する意味で、少しは「モテ要素」も意識してもらえたならば幸いだ。

セレナe-POWER お父さんにおすすめできる

前述のとおり新時代の国民車は、できれば100万円台で買えるぐらいの手頃なプライスであってほしい。そうでなくても、せいぜい200万円台半ばぐらいまでの予算で買えることが望ましい。その意味では、最廉価グレードでも車両価格296万8920円、今回の試乗車であるe-POWERハイウェイスターV(2WD)に至っては340万4160円にもなるセレナe-POWERは、(筆者が考える)国民車としての基準からは大きく外れている。

しかし、今の日本国でいちばんの売れ筋である「中ぐらいサイズのミニバン」であり、なおかつエンジンは発電専用として使い、走行はモーターのパワーのみで行う「e-POWERである」という観点から、セレナe-POWERに試乗しないわけにはいかない。

で、乗ってみると……なかなかイイじゃないですか。個人的には不要なカテゴリーゆえ購入することはないだろうが、もしも知人から「なんかいい感じのミニバンないかな?」と相談されたなら、おすすめする数台のなかには確実に入れるだろう。

フルEVではないため当然ながら時おりエンジンの唸り声が聴こえてくるわけだが、一般的なガソリン車に慣れている身としては「静寂!」としか言いようがない。そしてそれはバッテリー搭載ゆえの低重心がもたらす乗り心地の良さと併せ、この車の助手席や2列目、3列目に乗ることになる家族各位からも好評をもって受け止められるはずだ。

そしてハンドルを握る身として考えてみても、前述の低重心とe-POWERのパワー(というのも変な日本語だが)により、ミニバンが少々苦手な筆者であっても「少なくとも悪くないじゃないか!」という感慨を強く覚える。

金銭的な余裕が多少あるファミリーマンにはおすすめできる「国民車候補」だ。

ノートe-POWER(4WD) デザインの好みはそれぞれだが…

販売面の数字から言うなら、昨今はこれこそが「国民車」なのだろう。「さあ、日本一に乗ろう。」という日産の広告コピーにあるとおり、2017年のコンパクトカー販売台数No.1であり、2018年上半期登録車販売台数No.1にも輝いたのがノートe-POWERだ。

……これが、本当にそんなに売れているのだろうか?

今回試乗したのは通常の2WDモデルではなく、今年7月に追加された4WD版。路面状況に応じて前輪だけでなく後輪もモーター駆動させる「e-POWER 4WD(モーターアシスト方式)」というもので、4WDシステムの採用により車両重量は80kg増加しているが、2Lターボエンジンにも匹敵するe-POWERならではビッグトルクにより、重量増によるネガはほとんどないように思える。

試乗車はステアリングの操舵感というのか「ビシッと感」というのかが妙に乏しく、運転してるんだかしてないんだかよくわからない、謎の感慨を覚えたが、これについては「たまたま個体の問題」という可能性もあるため不問としたい(以前試乗した2WD版はまったくOKだった)。

それよりも筆者が「……これが、本当にそんなに売れているのだろうか?」と感じてしまった理由はデザインだ。

や、「そこについては人それぞれだろ!」という意見もあることは重々承知している。しかし、いかにも大衆実用車然とした安手の樹脂パネル類(それはそれでぜんぜん悪くない)のなかに唐突に現れるはピアノブラック仕上げのセンタークラスター。……それはまるで和室アパートの四畳半になぜか取り付けられたシャンデリアのようだ。それでいいのだろうか? まぁいいのだろうな。だって、それが日本一売れているのだから。

国民車とは?

今、「新時代の国民車」が待たれている。いや、それを待っているのはわたしだけという可能性もあるわけだが、筆者が考える新時代の国民車とは以下のようなクルマだ。

「安価だが高機能かつ低燃費で、それでいておしゃれ感もある、程よいサイズの実用車」

100万円台でまるっと買えるのが望ましく、それが難しい場合でもせいぜい200万円台前半ぐらいまで。自動車オタクが求めがちなマニアックな諸性能はどうでもよく、どんな状況でも普通か普通以上ぐらいに気持ちよく運転でき、燃費が良くて維持費も安く、人と荷物をある程度積載できて、邪魔くさくないサイズで、それでいて大のオトナが乗るにふさわしい質感とデザインも備えているクルマ。

……そんなある意味ぜいたくな一台を探し出すため、筆者はこのたび「一般社団法人 全日本国民車評議会」を(脳内で)設立し、実地調査に乗り出すことにした。

【国民車調査バックナンバー】
■第1回 ダイハツ ミラトコット
たとえば中年おやじがミラ トコットに乗るとどう感じるのか?

■第2回 スズキ ジムニー、ジムニーシエラ
ジムニーとジムニーシエラは街乗り車としてどうなのか?


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