軽バン用とは逆側を切削加工したワンオフLED前回レポートした「日本ライティング オトナの工場見学ツアー」において、バルブの台座部分が車体の一部に干渉するため、LEDヘッドライトを取り付けることができなかった初代トヨタ・セリカ。すると、日本ライティングさんからの提案により、急遽セリカに合うLEDヘッドライトバルブをワンオフで製作してもらえることとなった。これにはオーナーである「神戸のおっさん」さんだけではなく、われわれカービュー取材班もびっくり仰天! 後日、完成したセリカ対応のLEDヘッドライトをあらためて取り付けてもらう運びとなったのである。 ちなみにセリカの取り付けで問題になったのは左側のロービーム。バルブとハーネスを通す穴の一部がLEDバルブの台座と少しだけ干渉してしまうのだ。日本ライティングでは、もともとバルブの装着スペースが狭い軽バン用に、台座の一部に削り加工を施したH4バルブを販売している。その軽バン用とセリカの左ロービーム用では、干渉する部分がちょうど反対側になるため、今回新たに軽バン用とは逆側を削る加工を施したというわけだ。 言葉でいうのは簡単だが、切削加工を行うマシニングセンターのプログラミングをいちから作る必要があるため、それなりの時間と手間がかかることはいうまでもない。 緻密かつ精度の高いモノづくりで問題をクリア!さて、実際の取り付け作業を順に追っていこう。丸目四灯が特徴の初代セリカだが、外側の二灯がロービーム、内側の二灯がハイビームである。本来はシールドビームが採用されているが、「神戸のおっさん」さんのセリカは既にバルブのみ交換できる灯体を使用中。もともと付いていたハロゲンバルブをはずし、LEDヘッドライトの口金を取り付ける。バルブ本体も差し込んだら、いよいよ車体への装着だ。 まずはボディ側との干渉が問題となっていた左側。新たにワンオフ製作されたバルブは狙い通りボディと干渉することなく、光軸調整でバルブの角度が変わってもまったく問題なし。すぐ後ろにバッテリーがあるため、取り付けスペースが狭いのは相変わらずだが、日本ライティングのLEDヘッドライトはコントロールユニットもコンパクトに作られているため、上手に空きスペースを使って取り付けが完了した。 そして右側は、先にエアクリーナーボックスをはずして作業スペースを確保。消費電力が変わることで室内側のハイビームインジケーターが点灯しなくなってしまうトラブルを避けるため、専用のユニットも追加した。問題なく取り付け作業を完了すると、次はいよいよ点灯テストである! 日本ライティングはLEDヘッドライトの駆け込み寺かも!?今回もテスターを使用してロービームの光量を計測。交換前のハロゲンバルブでは、約35hcd(ヘクトカンデラ)と、車検の基準を下回る数値を計測していた。それが日本ライティングのLEDヘッドライトに交換したところ、約105hcdと、車検を楽勝でクリアするのはもちろん、従来の3倍に達する明るさをマークしたのである。これにはオーナーの「神戸のおっさん」さんも大満足。後日、みんカラのブログにアップされた使用感のレポートにおいても、「明るさだけでなく照射される範囲が明らかに広がった。これなら夜でも安心して走れそう」と、喜びの声を報告してくれている。 なぜセリカ用LEDヘッドライトのワンオフ製作に対応してくれたのか、日本ライティングさんに真意をうかがったところ、「すべての生産工程を自社工場で行っている弊社だからこそ、そうしたきめ細かい要望にも応えられるという自信があります。旧車のように現車合わせをしないとマッチングを取ることが難しい車種の場合でも、今回に限らず必要に応じたワンオフ製作に対応することは可能ですので、ぜひお問い合わせください」とのこと。 現代のクルマに比べて、どうしてもライトが暗いというのが悩みになりがちな旧車だが、日本ライティングはその救世主となってくれる存在だ。次ページでは、「神戸のおっさん」さんとは別に、日本ライティングのワンオフLEDヘッドライトを手に入れた旧車オーナーを紹介しよう。 280SLのオーナーさんもすでに救われていたメルセデス・ベンツ280SLのオーナーである「とし」さん。日本ライティングとの出会いは、LEDヘッドライトに関する質問を会社宛てにメールで送ったときから始まったそうだ。それから太田達也社長とのメールのやり取りが何度か続いた後、日本ライティングで直接会うことになったという。 「280SLのヘッドライトはH4uという特殊な規格で、アダプターを使うとH4バルブも装着可能なのですが、正直満足のいくLEDバルブに巡り合ったことがなかったんです。ある時、日本ライティングさんが旧車にも似合う4300Kの純国産LEDをラインナップしていることを知ってメールしたのがきっかけです。ぜひ現車合わせにお越しくださいというお誘いをいただき、実際に商品のマッチングを取っていただくことになりました。 灯体内部の反射板とバルブの先端が干渉する可能性があるため、バルブを少し削って寸法を短縮し、それと同時に電球色により近い4000KのLEDで製作してはどうかという提案をいただいたんです。 ほぼワンオフといっても過言ではない内容ですから、本当に感激しました。実際に取り付けてみると旧車らしい雰囲気はそのままに、明るさは圧倒的にアップしました。夜間だけでなく、トンネルを通過する時の安心感が高まりましたね。日本ライティングさんの物作りへのこだわり、ユーザー想いの懐の深さには本当に感謝と尊敬の念を抱いています」 ■日本ライティング公式オンラインストア「Zweb」はこちらから! |
GMT+9, 2025-1-18 08:36 , Processed in 0.268967 second(s), 17 queries .
Powered by Discuz! X3.5
© 2001-2025 BiteMe.jp .