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スバル インプレッサは安価でも高級な乗り味をもつゴルフ要らずな国民車だ

2018-12-24 09:00| post: biteme| view: 432| コメント: 0|著者: 文:伊達軍曹/写真:編集部

摘要: 1.6Lの安いインプレッサはパッとしないのか? 「新時代の国民車」を探す実地調査企画の第13回目。今回の調査対象は、今さらそんな賞には誰も興味ないかもしれないが「2016-2017 日本カー・オブ・ザ・イヤー」も受賞 ...

スバル インプレッサは安価でも高級な乗り味をもつゴルフ要らずな国民車だ

1.6Lの安いインプレッサはパッとしないのか?

「新時代の国民車」を探す実地調査企画の第13回目。今回の調査対象は、今さらそんな賞には誰も興味ないかもしれないが「2016-2017 日本カー・オブ・ザ・イヤー」も受賞したスバルの5ドアハッチバック「インプレッサスポーツ」の1.6L版だ。
>>国民車とは?

カーマニア各位には今さらな話だろうが、世間的に見てフツーの人々に向け、スバル インプレッサという車自体の説明を少々しておこう。

インプレッサは、スバルが1992年から製造販売している比較的小ぶりな乗用車。当初は「インプレッサ」という車名の下にセダンとステーションワゴン、2ドアクーペなどがラインナップされていたが、2011年に登場した先代(4代目)からはセダンに「G4」、5ドアハッチバックには「スポーツ」という、それぞれサブネームが付くようになった。

で、今回の調査車両は2016年に登場した現行型(5代目)のインプレッサスポーツすなわち5ドアハッチバック版だ。

ボディサイズは全長4460mm×全幅1775mm×1480mm。これは現行型のフォルクスワーゲン ゴルフと比べると「20cmぐらい長くて、2.5cm幅が狭い」といったところ。ちなみに高さはまったく同じである。

用意されているエンジンは水平対向(という方式の)2Lと1.6Lで、どちらもターボチャージャーは付いていない。世間的な、というかカーマニア界隈で評価が高いのは2Lのほうで、1.6Lのほうは「車両価格が安いのはいいけど、ちょっと非力ですよね」的な言われ方をしている。

だが実際はどうなのか……というのを探ってみるのが今回の調査趣旨だ。なお試乗車両はお安い1.6L版とはいえ、諸事情によりさまざまな装備が追加された特別仕様車「1.6i-L EyeSight S-style」になってしまったことをあらかじめお断りしておく。通常の1.6i-L EyeSight(AWD)が車両価格216万円であるのに対し、こちらS-style(AWD)は232万2000円である。

お安いのにブランド米の味わいがある、的な乗り味

で、いきなり結論から三点申し上げたい。

1. スバル インプレッサスポーツの1.6L版は今、総額200万円台で買える車のなかでは「ベストに近い」実用大衆車なのではないか?

2. ただし後述する2つの残念な点はある。

3. 今回の特別仕様車も悪くないが、普通の1.6i-L EyeSight(AWD)で十分かとは思う。

以下、詳細をお話ししよう。

まず「今、総額200万円台で買える車のなかではベストに近い実用大衆車である」ということだが、何がどうベストかといえば「乗り味がとってもいい感じ」なのである。

まあ「乗り味がとってもいい感じ」というのもあまりにも偏差値低そうな日本語でかなり申し訳ないわけだが、本当にそうなのだから仕方ない。

インプレッサスポーツの乗り味の良さは、「うまいお米」のそれに似ている。……といってもたぶん伝わらないと思うので、補足する。

諸外国の人がどう感じるかはさておき、日本国で生まれ育った者であればたいてい「炊きたてのごはん」はうまいと感じるだろう。

だがその「うまい」という感慨のなかにも、実はかなりのばらつきはある。

「ちょっと古米くさいけど、どんな米でも炊きたてはそれなりにうまいよね」から「普通ぐらいにうまい」を経て「安い割にうまいじゃん」となり、その後は「高級品だけあってやっぱりうまいね」「死ぬほど高い代わりに死ぬほどうまいよ!」へと至るのが、価格順で見た場合の米のうまさと反応だろう。

で、総額200万円台級の国産車というのはハッキリ言って「どんな米でも炊きたてはそれなりにうまい」または「普通ぐらいにうまい」程度である場合が多い。

それは考えてみれば致し方のない話である。

総額200万円台の車といえば、お米でいえばスーパーマーケットで売られている精米済みの普通米みたいなもの。それをして「魚沼産の低農薬特別栽培米(車でいえば600万円以上級の高級車)みたいな味がしないじゃないか!」とクレームを付けるのは、どう考えても頭がおかしい。

しかしこのスバル インプレッサスポーツ1.6i-L EyeSight(AWD)は、価格的にはまごうことなき「スーパーマーケットのお米」であるにもかかわらず、まるで低農薬特別栽培ブランド米に近い味がするのだ。

この世代のインプレッサから採用されたSGP(スバルグローバルプラットフォーム)という新しい車台の恩恵により、サスペンションの動きはひたすらしなやかで、どんな路面状況であっても車の「上屋」は体感的にはほとんど揺れないまま、まるでどこぞの高額欧州車のようなニュアンスで直線路を快走し、そして絶大なる安定感をもって大小さまざまなカーブを曲がっていく。なんとも頼もしく、なんとも素晴らしい「日々の味わい」だ。

このようなベタボメをすると必ず「こいつ、メーカーからいくらもらったんだ?」みたいなことを言いはじめる輩が出てくるが、あいにく筆者は協賛金の類など一銭ももらっていない。むしろ「くれよ!」と思っているわけだが、残念ながら誰もくれないのだ。悲しい。

だがそれでも、筆者はこの安価な5ドアハッチバックの味を絶賛したい。

評論家にだまされるな! 1.6L&CVTでも十分な性能

この車において評論家筋から評価が低いのは「普通すぎて非力な1.6Lエンジン」と「CVT」という形式のトランスミッションなのだが、筆者がごく普通に各所を運転した限りでは、そのどちらにもさしたる問題を見いだすことはできなかった。

みなさんが非力だ非力だと言うので「どれだけショボいんだ?」と思っていたのだが、なに、ぜんぜんフツーじゃないですか。

もちろん、筆者の自家用車に搭載されている同じスバルの2Lエンジンや、その他メーカーのターボチャージャー付き同クラスエンジンに比べれば、そりゃ若干非力ではある。

しかしごく常識的な運転をする限りにおいては、つまり市街地や生活道路ではゆっくりめに走り、幹線道路や高速道路では周囲の流れと同調する程度で走る(で、ごくたまにちょっと飛ばす)という乗り方であれば「ぜんぜんフツー」と言えるのだ。むしろちょいパワフルかもしれない。

このあたりはぜひ、飛ばし屋さんが多い自動車評論家たちの話だけを鵜呑みにせず、ご自身で確かめていただきたい部分だ。

CVTという、カーマニアからはあまり評価されていないトランスミッションについても同様である。

マニアックなことを言い出せばキリがないが、ごく普通に走らせる分にはなーーーーんの問題もない。風評(?)は気にせず、スバルが「リニアトロニック」と呼んでいる要するにCVTにて、安全快適にユルユル走っていただければと思う(もちろん、お望みであればユルユルではなくビューッと走ることもできる)。

また各方面で言い尽くされたことであり、自身の車(2017年型スバルXV)でも日々実感していることだが、運転支援システム「アイサイトver.3」がもたらす安心感と楽ちんっぷり、そして自然な介入フィールも相当なものだと、いちおう付け加えておきたい。

ゴルフ要らずの安価でナイスな実用ハッチバックである

さて。以上のとおりまるでスバルの回し者かのようにインプレッサスポーツ1.6i-L EyeSight S-styleをベタぼめしたわけだが、当然ながらいくつかの難点はある。

ひとつは燃費だ。

1.6Lクラスの実用ハッチバックであれば、おおむね15km/Lぐらいの実燃費はマークしてほしいと心情的には思う。ちなみにこの車のカタログ燃費は17.0km/Lだ。

しかし高速道路を含む都内および近郊の各所をウロウロ走り回っての当日の実燃費は、車載の燃費計によれば12.0km/L。燃費の面では不利なエンジン形式とはいえ、正直もう少しなんとかならないものかとは思う。

またこれは主観にのみ基づく話にはなってしまうが、外観デザインもあまりパッとしていないように思える。内装に関してはデザインも質感も(価格を考えれば)十分以上に良好なだけに、個人的には残念な部分であった。もちろん造形に関する好みは人それぞれなので、「お前何言ってんの? いいデザインじゃない!」と思う人もいらっしゃろうが。

最後に価格だ。

今回試乗した特別仕様車「1.6i-L EyeSight S-style(AWD)」の車両価格は前述のとおり232万2000円。それでもお安いと言えばお安いわけだが、実際はこれにカーナビを付けたりなんだかんだを装着したりで、諸費用を含めた支払総額は270万円以上にはなる計算だ。

これを買うのも良しではあるが、S-styleで特別装備となっているモノの内容を見ると「……まぁあったほうがいいけど、なくても別に困らないものばかりだな」というのが正直なところ。

であるならば、さらに安価な素の1.6i-L EyeSightを手頃な総額でサラリと購入するのも悪くない方策であるはず。まぁこのあたりはディーラーでの値引き額などを含めるとかなり流動的にもなる部分なので、一概には言えないわけだが。

いずれにせよスバル インプサッサスポーツ1.6i-L EyeSight S-style(AWD)はほとんど「ゴルフ要らず」と言えるほどの、安価でナイスな実用ハッチバックであることは間違いなかった(※ただし燃費以外)。

全日本国民車評議会(通称:国民車会議)議長としての勝手な評価まとめは以下のとおりだ。

【スバル インプサッサスポーツ1.6i-L EyeSight S-style(AWD)=232万2000円】
・車両価格:★★★★☆(素の1.6i-L EyeSightならさらにお安い)
・気持ちよく走れる度:★★★★★(ほぼ文句なし)
・燃費:★★★☆☆(極悪ではないが)
・積載性:★★★★☆(ちょっとワゴンっぽい)
・おしゃれ度(外観):★★☆☆☆(あまりパッとしない)
・おしゃれ度(内装):★★★★☆(価格を考えれば良好)

・総合国民車度:★★★★☆

国民車とは?

今、「新時代の国民車」が待たれている。いや、それを待っているのはわたしだけという可能性もあるわけだが、筆者が考える新時代の国民車とは以下のようなクルマだ。

「安価だが高機能かつ低燃費で、それでいておしゃれ感もある、程よいサイズの実用車」

100万円台でまるっと買えるのが望ましく、それが難しい場合でもせいぜい200万円台前半ぐらいまで。自動車オタクが求めがちなマニアックな諸性能はどうでもよく、どんな状況でも普通か普通以上ぐらいに気持ちよく運転でき、燃費が良くて維持費も安く、人と荷物をある程度積載できて、邪魔くさくないサイズで、それでいて大のオトナが乗るにふさわしい質感とデザインも備えているクルマ。

……そんなある意味ぜいたくな一台を探し出すため、筆者はこのたび「一般社団法人 全日本国民車評議会」を(脳内で)設立し、実地調査に乗り出すことにした。

【国民車調査バックナンバー】
■第1回 ダイハツ ミラトコット
たとえば中年おやじがミラ トコットに乗るとどう感じるのか?

■第2回 スズキ ジムニー、ジムニーシエラ
ジムニーとジムニーシエラは街乗り車としてどうなのか?

■第3回 日産 オールラインナップ
日産オールラインナップ試乗会でノートe-POWERほか4モデルの国民車度を調査

■第4回 スズキ スイフトスポーツ
スズキ スイフトスポーツはかっ飛ばさなくてもまっ当な実用車=国民車か?

■第5回 トヨタ カローラ スポーツ
総額ほぼ300万円。今度のカローラは理想の国民車になるか?

■第6回 ホンダ シャトル
使い勝手抜群のホンダ シャトルが国民車候補としては悩ましいワケは?

■第7回 ホンダ N-BOX
ホンダ N-BOXはニトリ的ステキさで非自動車マニアを惹きつける有力国民車候補

■第8回 スズキ ソリオ
初代カングーを思わせるスズキ ソリオは家庭を持つ国民の良き道具となる

■第9回 トヨタ シエンタ
トヨタ シエンタは家族や趣味を大切にする人の実用的な国民車となるだろう

■第10回 スバル XV
スバルXVは素晴らしい車だが国民車に相応しいか? の答えは「No」となる

■第11回 ダイハツ ブーン
ぬいぐるみ系デザインの完成形ダイハツ ブーンは国民車としてどうか?

■第12回 スズキ クロスビー
スズキ クロスビーは国民車目線でも単なる道具に納まらない実用小型車


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