筆者が試乗した国民車候補の16モデルがノミネート昨年の夏頃よりここbtyにて新時代の国民車、すなわち「安価だが高機能かつ低燃費で、それでいて大のオトナが乗るにふさわしいおしゃれ感もある実用車」を探してきた。 本稿の正確な公開日が1月の何日になるかは知らないが、おそらくはまだまだお屠蘇気分が抜けていない頃合いであるはず。であるならば、やるべきことはひとつしかない。「昨年をあらためて振り返り、まとめ、それを新しい年に活かす」である。 ということで本稿では、昨年1年間(というか実質5カ月間)に実地調査を行った国民車候補16モデルを対象に、日本カー・オブ・ザ・イヤー様をパクった「国民車オブ・ザ・イヤー2018」を勝手に主催し、ひとりで勝手に投票したいと思う。 まず、日本カー・オブ・ザ・イヤー様でいうところの「ノミネート車」は下記のとおりだ。 【NOMINATED CAR】 ノミネート車は、2018年7月から2018年12月までに筆者が当企画向けに試乗した車のすべてである。ただし「日産ニューモビリティコンセプト」だけは非販売車両ということで除外している。 筆者は日本カー・オブ・ザ・イヤーについてぜんぜん詳しくないのだが、公式サイトによれば、ノミネート車のなかからまずは「10ベストカー」というのを選出するらしい。 本家のほうは今回、計27台のノミネート車から10台を選出したようだ。ならばパチモノであるこちらもそれと同比率にして、「16台のなかから選んだ6ベストカー」をまずは選出してみよう。選出基準は冒頭で挙げたとおりである。すなわち、 ・安価か? という3つのポイントだ。 ただし本家と違ってこちらの選考委員は筆者ひとりしかいない。極力フラットに審査するつもりではあるが、どうしたって主観(要するに好み)が少々混じってしまうことは、あらかじめご承知おきいただきたい。 スズキ強し! 6ベストカーにはスズキが3台そして審査の結果、国民車オブ・ザ・イヤー2018の「6ベストカー」は以下のとおりと決定した。ちなみに下記の掲載順は「評価が高い順」ではなく、「筆者が試乗したグレードの価格順(安い順)」である。 【6 BEST】 本命とも思われたスズキ ジムニーシエラが6ベストに選ばれなかったのは「乗りたくてもモノがない」というのが理由だ。直近の納期は1年以上待ちとのこと。 またホンダ シャトルは良き実用車であると感じたものの、ハイブリッドZ Honda SENSINGの場合で246万9960円というなかなかの車両価格とインテリアの質感が見合ってないという理由で敗退した。トヨタ シエンタは運転フィールがあまりにも無味無臭である点が評価を分けた。 ついに決定! 栄冠は“ちょうどいい”あの車にさて、いよいよ「国民車オブ・ザ・イヤー2018」を決めなければいけない……わけだが、これは本当に迷った。なぜならば今回の「6ベストカー」はどれも大衆実用車として非常に素晴らしく、甲乙など付けがたいからだ。 筆者が本家カー・オブ・ザ・イヤーの選考委員になることは2000%ないと思うが、本家選考委員の皆さまの大変さを初めて知った次第である。また、車に限らず「物事に点数を付ける」という行為の無意味さも痛感した。そこに現れているのは「個性や事情の違い」でしかなく、「優劣」ではないからだ。 とはいえ勢いでこの企画を始めてしまったからには決めるしかない。ということで、決定した。 【国民車オブ・ザ・イヤー2018】 【エモーショナル部門賞】 【ファミリーモビリティ部門賞】 【国民車オブ・ザ・イヤー実行委員会特別賞】 惜しくも何らの賞も受賞しなかったマツダ デミオとスズキ クロスビーだが、もちろんそれらも大変に素晴らしい大衆実用車であった。繰り返しになるが今回の「6ベストカー」に優劣はなく、それぞれ個性と事情の違いがあるだけなのだ。 ということで、本年も(国民車会議が続くようであれば)よろしくお願い申し上げます。 国民車とは?今、「新時代の国民車」が待たれている。いや、それを待っているのはわたしだけという可能性もあるわけだが、筆者が考える新時代の国民車とは以下のようなクルマだ。 「安価だが高機能かつ低燃費で、それでいておしゃれ感もある、程よいサイズの実用車」 100万円台でまるっと買えるのが望ましく、それが難しい場合でもせいぜい200万円台前半ぐらいまで。自動車オタクが求めがちなマニアックな諸性能はどうでもよく、どんな状況でも普通か普通以上ぐらいに気持ちよく運転でき、燃費が良くて維持費も安く、人と荷物をある程度積載できて、邪魔くさくないサイズで、それでいて大のオトナが乗るにふさわしい質感とデザインも備えているクルマ。 ……そんなある意味ぜいたくな一台を探し出すため、筆者はこのたび「一般社団法人 全日本国民車評議会」を(脳内で)設立し、実地調査に乗り出すことにした。 【国民車調査バックナンバー】 ■第2回 スズキ ジムニー、ジムニーシエラ ■第3回 日産 オールラインナップ ■第4回 スズキ スイフトスポーツ ■第5回 トヨタ カローラ スポーツ ■第6回 ホンダ シャトル ■第7回 ホンダ N-BOX ■第8回 スズキ ソリオ ■第9回 トヨタ シエンタ ■第10回 スバル XV ■第11回 ダイハツ ブーン ■第12回 スズキ クロスビー ■第13回 スバル インプレッサスポーツ ■第14回 マツダ デミオ |
GMT+9, 2025-2-23 05:54 , Processed in 0.056687 second(s), 17 queries .
Powered by Discuz! X3.5
© 2001-2025 BiteMe.jp .