見積もり金額以上の支払いが発生しない車検見積もりサービス世の中には新車価格で100万円を切る軽自動車から、数千万円という高級車まで、様々なクルマが存在していますが、そんなクルマを所有する上で、避けられないのが「車検」。 車検は正式には「自動車継続検査」と言い、一般的な自家用乗用車や軽自動車であれば、初回は3年、以降2年ごとに、国が定める保安基準へ適合しているかどうか検査を受ける義務があります。 しかし、義務とはいえど、やはり気になるのがその“費用”。車検を受ける際には、重量税、自賠責保険料という「法定費用」や、印紙代など、条件が同じならどこに車検をお願いしても同じ金額となる費用に加えて、点検費用や修理代、車検代行費用といった「車検基本料」と呼ばれている費用がかかります。 車検基本料は、車検の検査項目に合格しない箇所、いわゆる「不適合箇所」が多ければ、その修理や部品交換の費用が上乗せされます。また、どこに車検をお願いするかによって、同じ整備内容でも価格差が発生します。 もちろん、愛車に安全に安心して乗るための車検でもあるわけですから、きちんと信頼できるところにお願いするのはもちろんですが、そうは言っても価格は抑えたいというのが大多数の正直な気持ちではないでしょうか。 そんな、車検が迫った方にご紹介するのが、さる2月25日に自動車総合サイト「bty」を運営する株式会社カービューがサービスを開始した国産の自家用乗用自動車向けの新サービス「カービュークリア車検」です。 車種や年式、走行距離などをPCやスマホのブラウザから入力して送信するだけで、車検の見積りが比較できる、いわゆる一括車検見積もりサービスなわけですが、カービュークリア車検の決定的な違いは、ウェブから依頼して提示された見積り金額から“追加費用が発生しない”サービスだということ。 実車を見ずに、ユーザーが入力した情報のみで行う事前見積もりは、あくまで予期せぬ問題が起こらない前提で導き出される、同じ年式、走行距離のモデルにおける平均的な金額なので、実際に見てみたら、車検の検査項目に合格しない不適合箇所が見つかれば、見積り金額と、支払った金額が、大きく数万円単位で違うことは、よく聞く話です。 しかし、カービュークリア車検には、そんな見積もり金額以上の支払いが発生しないと言います。本当にそんなことが可能なのでしょうか? 今回は実際に「カービュークリア車検」経由で車検を依頼したユーザーAさんへの同行取材を通じて、その仕組みを詳しくご紹介していきたいと思います。 見積もりが高くてもカービュークリア車検を選んだ理由とは?今回取材に協力いただいたのは、東京・北品川の京急本線「新馬場(しんばんば)駅」の目の前、第一京浜沿いにある、ファースト東京株式会社さん。指定車検整備工場という、自社工場内で車検が実施できる、いわゆる“民間車検場”なので、車検の即日受け取りも可能になっています。 そして今回、クリア車検を利用して車検を依頼したのが、都内でお勤めのAさんです。Aさんの愛車は2012年3月登録のマツダ プレマシーで、2017年にディーラー系中古車店で購入、今回3回目の車検となります。走行距離は3万km以下で、年数の割には走行距離が少なめの車両です。 まず、開店と同時にプレマシーに乗ってAさんが来店。早速お話をうかがうと、カービュークリア車検で車検を決めた決め手は、やはり見積もりからの加算がないことだったと言います。 実際提示された見積もりの内容はどうだったのか、気になって聞いてみると、「正直、他の一括車検見積もりサービスも使ってみたんですが、金額だけを見たら、他のサービスの見積もりのほうが安かったですね(笑)」 実は、カービュークリア車検の見積もりには、カービュー社の“手数料”として1万6200円(1万5000円+消費税)が上乗せされているのです。ですので、見積もり額としてはどうしても高くなる傾向にあります。他の見積もりのほうが安かったのに、なぜカービュークリア車検を選んだのでしょうか? 「僕のプレマシーは7年目なので、そろそろ車検に引っかかる箇所が出てくるだろうなと。だから見積もりより、実際支払う金額は高くなるだろうと思ったんです。」 実際、以前乗っていた中古車を車検に出した際、事前の見積額より3万円程多く支払ったことがあったというAさん。車検を通すために必要な金額だったとは言え、なんだか損をしたような気分になったと言います。 「でもウェブからの見積もり額から追加費用が発生しないなら、車検に引っかかる箇所が見つかっても、安心じゃないですか。」つまり、Aさんの場合は、7年、3回目の車検に際して、手数料の1万6200円以上に、不適合箇所の修理、交換費用がかかると予測したというわけです。 カービュークリア車検を利用するかしないか。その判断の分かれ目は、どれだけ不適合箇所が見つかって、修理・交換費用が追加されると予測するかがポイントです。例えば、4回目の車検であれば、3回目の車検より金額がかさむであろうことは予測しやすいはず。車検の不適合箇所が増えるほど、ユーザーが得をするサービス、それがカービュークリア車検なのです。 車検の合否に関わらない整備や交換費用は別途負担が必要では、実際に車検の流れを見ていきましょう。まず、車検証や自賠責保険の証書を渡して、店舗から車検の流れについて説明が行われます。並行して整備士によって、不適合箇所がないか、事前のチェックが行われています。整備履歴などを見ても、今まで特に大きな問題はなく、実際に、Aさんがクルマの足回りなどを一緒に見ながら説明を受けた際も、オイル漏れなどは見つかりませんでした。 車検の検査項目は保安基準によって細かく決まっていて、オイル漏れ、冷却水漏れ、排気ガス、ヘッドライトの明るさや光軸位置、ブレーキの利き具合など、問題があった不適合箇所は、修理や交換が必要となります。 カービュークリア車検は、車検に合格するために必要な不適合箇所をなくすためにかかった事前の見積もり額以上の修理・交換の費用を支払い必要はありません。しかし、混同してはならないのが、オイル交換やブレーキオイル交換、バッテリーの交換や充電など、車検の検査項目には該当しないもの、つまり不適合箇所とはなりませんが、安全に安心して走るために必要な整備・交換についてです。 車検の不適合箇所に関わる費用以外は、そもそも事前の車検見積もりの対象外となりますので、別途、ユーザー自身が店舗の担当者の話を聞きながら、必要・不要を判断して、費用を支払うこととなります。つまり、どんな整備や交換しても負担がないというわけではなく、あくまで車検を通すために必要な費用で見積もりを上回った分のみ、カービュークリア車検が負担してくれるというわけです。 車検の検査項目には該当しないもの、安全に安心して走るために必要な整備・交換について、Aさんの場合は、交換したばかりというエンジンオイルはそのままで大丈夫でしたが、ブレーキオイルが減っているのと、バッテリーの電圧が低下していて弱っていることがわかりました。 この2点について、Aさんは「やっぱり家族を乗せるのでブレーキは見過ごせないですから。」という理由で、ブレーキオイルを交換することに。一方、バッテリーについては、アイドリングストップ対応の少し高額なバッテリーだったこともあり、今回は交換せず、近いうちに充電して様子を見てみることとなりました。 というわけで、Aさんは、不適合箇所以外の整備として、ブレーキオイルの交換を追加費用として、店舗で精算。車検は当日夕方に受け取れることとなったため、終了したら電話連絡をもらうことにして、仕事に向かったAさんでした。 まずは東京都内限定サービスでいずれは全国展開もそして、当日の17時頃、車検の整備と手続き完了の連絡をもらったAさんが店舗にやってきました。Aさんが仕事に向かった後、細かく車検の不適合箇所がないか確認しましたが、実際にはAさんの予測に反して、不適合箇所に関する修理や交換作業は発生せず、カービュークリア車検のメリットを完全には受けることはできませんでした。 しかし、Aさんは「見積もり後、車検の依頼時にカード決済が済んでいますし、あとでいくら払わないといけないんだろうって心配するストレスがないのは、よかったと思っています。次、4回目の車検の時には、不適合箇所もきっと出てくるでしょうから、その時はまた利用させてもらいます(笑)」と、笑って答えてくれました。 なるほど、車検の合否に関する追加費用が発生しないというポイントの他に、安心してストレスなく車検が受けられるというのも、カービュークリア車検のメリットと言えそうです。 車検証は翌日発行なので郵送してもらうことにして、当日は「保安基準適合標章」という仮の車検証をフロントガラス上部に貼って帰ることとなったAさん。店舗から出ていく時の晴れやかな表情が印象的でした。 というわけで、カービュークリア車検の同行取材を今回初めて行ったわけですが、カービュークリア車検では、当然ながら見積もり時の登録情報に誤りや虚偽があったり、国産車以外や法人名義車両、事業用、構造変更車両などサービス対象外の車は利用することができません。 また、サービス開始当初は東京都内限定のサービスとなっているため、他県ではご利用ができません。順次、サービス対象車両や対象エリアを拡大し、ゆくゆくは全国展開を予定しています。 ■カービュークリア車検のサイトはこちらから <撮影協力> |
GMT+9, 2025-1-18 04:46 , Processed in 0.064815 second(s), 17 queries .
Powered by Discuz! X3.5
© 2001-2025 BiteMe.jp .