パスワード再発行
 立即注册
検索

トヨタRAV4が日本に復活。若向けの派手なデザインだが走りや機能の完成度は高い

2019-4-10 13:30| post: biteme| view: 453| コメント: 0|著者: 文:塩見 智/写真:菊池 貴之、トヨタ自動車、塩見 智

摘要: 新開発の4WDも採用したハンドリングカー もはやブームを通り越して人気カテゴリーとして定着したSUV。1994年に登場し、そのSUVブームを巻き起こした立役者の一台である「トヨタ RAV4」がフルモデルチェンジした。時 ...

トヨタRAV4が日本に復活。若向けの派手なデザインだが走りや機能の完成度は高い

新開発の4WDも採用したハンドリングカー

もはやブームを通り越して人気カテゴリーとして定着したSUV。1994年に登場し、そのSUVブームを巻き起こした立役者の一台である「トヨタ RAV4」がフルモデルチェンジした。

時代の空気を読み、乗用車用モノコックと簡素な4WDシステムを組み合わせてカジュアルな4WD車を仕立て、4WD=ヘビーデューティーといった固定観念を打破したのが初代だとすれば、5世代目となる新型は押し出しの強いデザインと新開発の4WDシステムが自慢。オン/オフを問わず、本来曲がりにくいはずの4WDをテクノロジーによって克服しており、気持ちよくコーナリングすることができるハンドリング4WDに仕上がっていた。

RAV4復活である。初代の車名は「Recreational Active Vehicle with 4 Wheel Drive」からきている。25年前、まだSUV(スポーツユーティリティビークル)という言葉はなく、セダン、ワゴン以外の4WD車は総じてRV(レクリエーショナルビークル)と分類された。乗用車ベースのモノコックボディを用いた4WD車という点において、RAV4はSUVの元祖のような存在であり、翌95年に登場し、同じようにヒットした「ホンダ CR-V」とともに、現代に続くチャラチャラした、もといカジュアルなSUVブームを巻き起こしたというわけだ。

日本向けのサイズで登場して日本でヒットした初代だが、海外でもヒットした。それもあって2代目、3代目とモデルチェンジの度にサイズを拡大した。「カローラ」「ランクル」とともに世界戦略車となった一方、人気に陰りが出てきた日本では、2013年登場の4代目は発売されない代わりに、同年メカニカルコンポーネンツを共用する「ハリアー」が発売された。

※2019年4月12日 記事を修正しました。「15年前、まだSUV(スポーツユーティリティビークル)という言葉はなく」→「25年前、まだSUV(スポーツユーティリティビークル)という言葉はなく」

若者にアピールしたい外装、意外に実直な内装

新型はラギッド、すなわちいかついスタイリングをまとって登場した。張り出したフロントグリルに釣り上がったヘッドランプユニット、それに角張ったホイールアーチに目がいく。ふたつのオクタゴン(八角形)を90度ずらしてはめ合わせた“クロスオクタゴン”が造形のテーマだそうだ。全体的に多くの平面を継ぎ合わせたような面構成となっていて、きっと「美しい」ではなく「力強い」と言われたいのだろうな、できれば若者に振り向いてほしいのだろうなと想像できるスタイリングだ。

近頃のトヨタ車は初見で人々を驚かせるような主張強めのスタイリングを採用する傾向にあって、「C-HR」のようにうまくいく例もあれば、プリウスのようにうまくいかず早めの軌道修正を強いられる例もある。その丁半博打のような攻勢は、異なる車種に同じスタイルを重ねて採用する超保守的な近頃の欧州勢のやり方よりは見ていてずっと楽しいが、後年、今の時期のトヨタデザインがどう評価されるかはわからない。

RAV4には標準のスタイルに加え、より押し出し感の強い専用のフロントマスクや専用ボディカラーを採用したアドベンチャーという仕様も用意される。ふたつの顔をもつのは軽自動車やミニバンでおなじみのやり方だが、RAV4の場合、力強さを表現するのにギンギンギラギラのクロームパーツに頼っていないのは好ましい。

インテリアは、カップホルダーの形状など一部にオクタゴンモチーフが用いられたり、アドベンチャー仕様では一部にオレンジの加飾パネルをあしらったりしているものの、外観ほどには遊び心を感じず、地味。ただし視界や操作性が良好で使いやすく、空間効率が非常に高く車内が広々としているとわかってからは、地味なのは色づかいであって、使い勝手を重視した室内なんだなと、多少印象が好転した。

新開発4WDはそこはかとない気持ちよさが持ち味

RAV4のパワートレーンは2.5L直4エンジン+ハイブリッドシステムと、2.0L直4エンジン+CVTの2種類。駆動方式はハイブリッドにはFFとE-Four(電気式4WD)、ガソリンエンジン車にはFF、新開発のダイナミックトルクベクタリングAWD(上級グレード専用)、それに従来からあるダイナミックトルクコントロール4WDが設定される。専用スタイルのアドベンチャーを選ぶと、自動的に2.0Lエンジン+ダイナミックトルクベクタリングAWDの組み合わせとなる。

4月10日の発売に先駆けて北海道の雪上特設コースと山梨県のワインディングロードで開かれた試乗会で、FFを除く各仕様に試乗した。ダイナミックトルクベクタリングAWDは、その名の通り走行状況に応じて後輪左右のトルク配分を積極的に変化させるトルクベクタリング機構が備わる仕様。トルクベクタリングとは、本来構造上曲がりにくいはずの4WDの旋回性能を上げるための機能で、RAV4の場合、後輪左右それぞれにカップリングが備わり、ドライバーのステアリング操作などに応じて外側の車輪にトルクを重点的に配分し、スムーズな旋回をアシストする。前後トルク配分は50:50。「三菱 ランサーエボリューション」や「ホンダ NSX」にも同じ効果を狙った機能が備わる。

トルクベクタリング機構が備わる車両は、グリップ力が著しく低い雪上コースで曲げようとステアリングを切ると、同じ速度の場合、備わらない車両よりもわずかながら少ない舵角で曲がることができた。ただし体感できる差はわずかで、一度のコーナリングで気づかない可能性もある程度。しかしコーナーの連続となるとそのわずかな“曲がりやすさの差”は蓄積され、明らかな“運転しやすさ”となってドライバーに印象付けられる。

トルクベクタリング機能は強弱を付けられ、望めばわずかな操作で強烈に曲がるようにもできるが、ドライバーの想定よりも曲がりすぎると違和感につながるため、頃合いのよいところに落ち着かせているのだそうだ。雪上をはじめ低μ路のほうが効果を実感しやすいが、狙いは低μ路でコーナーを速くクリアすることではなく、一般的な道路を一般的な速度で走行する際、ドライバーがそこはかとなく気持ちよくコーナリングできるクルマだなと感じることだという。

従来型の4WDを採用した車両のみを体験した段階では、ドライ、雪上にかかわらず不満はないのだが、同じ環境でトルクベクタリングAWD採用車を体験してしまうと、やはり後者が欲しくなる。

TNGAの乗り味は好印象、パワー感でハイブリッド

2.0L直4エンジン(最高出力171ps/6600rpm、最大トルク207Nm/4800rpm)と組み合わせられるのは、レクサス以外で初採用となる発進用ギアを別に装着することでスムーズな発進加速を可能とした新開発のCVT。力強さの面で強い印象を残すわけではないが、パワーが足りないと感じるわけでもない。出力、トルクともにピーク値に達するエンジン回転数を見ればわかるように、ターボエンジンよりは高回転域を使うことが多い。このためエンジン音が高まる時間が長い。願わくばその際のエンジン音がもう少し耳に心地よい音質であってほしいと感じた。

約60万円高価なだけあって、2.5L直4エンジン(同178ps/5700rpm、最大トルク221Nm/3600-5200rpm)+ハイブリッドのほうが全域でパワーに余裕を感じさせるほか、挙動もスムーズだ。組み合わせられるE-Fourはプロペラシャフトをもたず、後輪をモーター駆動するハイブリッド専用の4WDシステムだが、RAV4への採用に際し、後輪駆動用のモーター容量を拡大し、前後トルク配分を20:80とリア寄りとすることで、低μ路での坂道発進などこれまでE-Fourが苦手としてきた場面を克服した。またE-Fourにはトルクベクタリング機構が備わらないが、リア寄りのトルク配分によって従来のE-Fourよりは曲がりやすくなっているはずだ。

パワートレーンや4WDシステムにかかわらず、RAV4の乗り心地がよいのは、新世代プラットフォームのTNGAによるところが大きいのだろう。初採用のプリウス以来、TNGA車には一貫して剛性感の高さを感じる。そして知見が蓄積されるのか、後から出るクルマほどこなれているのも感じる。RAV4はひとりで乗って活発に走らせても、多人数乗車でゆっくり走らせても、その乗り心地にもハンドリングにも満足できた。

攻めたスタイリングだが、中身は練られている

パッケージもよく考えられていて、まず後席足元空間が広い。加えてラゲッジも580Lと十分以上の容量が確保されている。あくまで私個人の尺度だが、ラゲッジ容量は500リッターを超えると無条件に広いと言える。そしてこれまたひとつの見方に過ぎないが、ゴルファーにとってはその形状も重要だ。容量が広くても荷室の幅が狭いとキャディバッグを満足に収めることができない。その点、RAV4の荷室幅は最大1355mmとクラストップレベル。もちろんバッグを楽々と真横に収めることができる。

「かつて普通の乗用車のオルタナティブとして存在したSUVだが、今では単にSUVというだけでは埋没してしまうほど定番化し、ラインアップも拡充した。RAV4を存在感のあるSUVにしたかったのです」とは佐伯禎一チーフエンジニアのコメント。そのためのスタイリングであり、走行性能ということだろう。一見ガチャガチャとしたスタイリングは子供っぽさ、オモチャっぽさにつながってしまうのではないかと心配でもあるが、価値観が多様化し、全員を満足させるデザインがあり得ないのであれば、RAV4のそれはある層の心をガッチリつかむかもしれない。そしてスタイリングで選んだ人ががっかりしないだけの内容が盛り込まれていると思う。

スペック例

【 アドベンチャー 】
全長×全幅×全高=4610×1865×1690mm
ホイールベース=2690mm
駆動方式=4WD
車両重量=1630kg
エンジン=2.0L直列4気筒直噴ガソリン
最高出力=126kW(171ps)/6600rpm
最大トルク=207Nm(21.1kg-m)/4800rpm
トランスミッション=CVT
WLTCモード燃費=15.2km/L
使用燃料=レギュラーガソリン
サスペンション=前:マクファーソンストラット式
        後:ダブルウィッシュボーン式
タイヤサイズ=前後:235/55R19
価格=313万7400円

【 ハイブリッド G 】
全長×全幅×全高=4600×1855×1685mm
駆動方式=4WD(E-Four)
車両重量=1690kg
エンジン=2.5L直列4気筒直噴ガソリン
最高出力=131kW(178ps)/5700rpm
最大トルク=221Nm(22.5kg-m)/3600-5200rpm
トランスミッション=電気式CVT
WLTCモード燃費=20.6km/L
使用燃料=レギュラーガソリン
サスペンション=前:マクファーソンストラット式
        後:ダブルウィッシュボーン式
タイヤサイズ=前後:225/60R18
価格=381万7800円


さようなら

なるほど

共感した

ありがとう

相关分类

Archiver|携带版|BiteMe バイトミー

GMT+9, 2025-1-30 01:33 , Processed in 0.184105 second(s), 17 queries .

Powered by Discuz! X3.5

© 2001-2025 BiteMe.jp .

返回顶部