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新型BMW Z4はスープラとの共同開発で驚きの操縦性と快適性を得たが、ふだん乗りでは過激すぎる面も ...

2019-4-4 07:00| post: biteme| view: 161| コメント: 0|著者: 文:五味 康隆 /写真:望月 浩彦

摘要: ソフトトップ採用で走りの良さを取り戻した 日本でも発売された3代目となる「BMW Z4」に触れることができたので、早速紹介していこう。実は、「次期型Z4は出ないのではないか?」という噂が流れた時期もあった。SUV ...

新型BMW Z4はスープラとの共同開発で驚きの操縦性と快適性を得たが、ふだん乗りでは過激すぎる面も

ソフトトップ採用で走りの良さを取り戻した

日本でも発売された3代目となる「BMW Z4」に触れることができたので、早速紹介していこう。

実は、「次期型Z4は出ないのではないか?」という噂が流れた時期もあった。SUV全盛期にあって、販売台数が減少傾向にあるピュアスポーツカーや2シーターモデルの存続は、どのメーカーにとっても採算が合いにくいのだ。同じプラットフォームや基礎技術を使いながら、オープンモデルは「Z4」、クローズドボディは「スープラ」というメーカーを跨いだ棲み分けを実現し、互いに性能を追求しながらも採算性に光を見出したBMWとトヨタのコラボレーションには拍手を送りたい。BMWの貴重な2シーターオープンモデルが失われず世に登場して、ホッとしたファンもいるのではないだろうか。

また、オープンとクーペで共通するボディ構造を使うため、先代のリトラクタブルハードトップから、Z4の前身モデルの「Z3」や、2003年に登場した初代Z4が採用していたソフトトップに戻ったのもポイントだ。結論から言えばソフトトップの魅力が上手く活かされ、走りが気持ち良く、BMWらしさが存分に味わえるモデルとなっている。

ふだん乗りではやや過敏なハンドリング

新型Z4の魅力はエンジンをフロントミッドシップに積むレイアウトを、4335×1865×1305mmという、コンパクトでショートオーバーハング、ロー&ワイドなボディに詰め込んだことにある。低重心で車両の中心に重いモノを集めた効果は大きい。路面への張り付き感が必然的に高まるし、連続するカーブなどでハンドルの切り返し操作に驚くほど鋭く反応してくれるので、気持ち良くワインディングを走れる。

ただ、あまりにも曲がることを優先的に味付けしたのか、ごくわずかなハンドル操作にもシャシーが反応するので、高速道路で直進安定性がやや低く感じる面もある。

同様に街中の走行や高速道路のレーンチェンジでも、反応が過敏だと思う人はいるだろう。特にミニバンやSUVモデルなどから乗り換えると、体が慣れるまではハンドル操作に気を使うかもしれない。

ちなみにスポーティに走る際は気にならない。スポーツモードにするとハンドルがかなり重くなり、ラフな操作が抑えられ、自然とスムーズな操作になるという絶妙な味付けが施されている。ただし、普段からスポーツモードを使う場合、ハンドルの重さと戦わねばならないので、その辺りは試乗で確認してほしい。

オープンとクローズで変化する走りの特性

一方、脚の動きに注目してみると、試乗グレードが電子制御サスペンション付きの「Z4 M40i」だったのでなおさらかもしれないが、驚くほどしなやかでグランドツアラー的な仕上げだ。車両重量は約1.5トンだが、もっと重いクルマのように、大きなギャップも跳ねずに、しなやかに吸収することに驚く。

これは重心が低く、前後重量バランスが整っていることに加えて、2シーターというパッケージが理由だろう。2シーターは1名乗車時とフル乗車や積載時の重量変化が少ないので、バランスを整えやすく、足も柔らかくできるなど乗り味が洗練されることが関係していると直感する。

ルーフを閉めるとボディ剛性が高まってハンドル操作に対するダイレクト感が上り、正確性やコントロールの良さなどをより楽しめる。サーキットや速度域が高めのワインディングを楽しむならクローズだ。

逆にルーフを開けると低重心効果が高まり、路面への張り付き感も上がって、姿勢変化が少なく心地よいスポーティドライブを楽しめる。個人的にも、少し剛性が落ちることでいなし効果が出て反応の過敏さが薄まるうえに、オープンエアが楽しめるこの状態が好みだ。

ちなみに雨の中の高速道路をオープンで走っても室内はほとんど濡れない。停車すれば濡れるが、それだけ風の巻き込みが少ない証拠だ。シフトレバー周りに置いたレシートなども飛ばされず、オープン環境はかなり快適だ。

Z4は軽量スポーツ的、スープラはドイツ車的

今回試乗したM40iはハイパフォーマンス部門のMが手掛けたMパフォーマンスモデル。売れ筋グレードとなる直列4気筒エンジンモデルの「20i」にはまだ触れることができていないが、基本的なシャシー性能は同様で、200万円近く安いのでお買い得感は高い。しかし、贅沢を言うならこの直列6気筒の気持ちよさは特筆レベルであり、クルマ全体の完成度ではM40iを推す。

新型Z4は格子状のグリルやダックテールのようなトランク一体型のリアウィングなど、デザインの好き嫌いはありそうだ。しかし、屋根の開閉がトランクスペースの広さに影響しないパッケージや、小さいながらもトランクスルー機構が備わり、シートの後ろに小さなハンドバック程度なら置けるスペースもあるなど、パッケージも良く考えられている。

相応の価格(835万円)なので当然と言われそうだが、3シリーズ同様にAIアシスタントを備えた次世代ボイスコントロール(BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント)などの装備も充実。内装の質感も高い。

ちなみに他のオープンモデルと比べると? と聞かれると、やはり直列6気筒エンジンと次世代インフォテイメントシステム、そして風の巻き込みがとても少ないオープン環境がZ4の特筆すべき魅力となるだろう。

さらに一歩進んでスープラと比べると、エンジンのフィーリングは互角。直列6気筒エンジンらしい、エンジンの爆発音の粒が滑らかにそろった感覚があり、高回転まで滑らかに吹け上がる様が気持ちいい。トルクは十分だし、加速も鋭いし、リアでクルマをグッと押し出す、FRらしい感覚が腰に伝わってくる特徴なども変わらない。

しかし、クローズ環境だとスープラの方が室内の残響音が気持ちいいが、Z4をオープンにすると、その刺激にはスープラは敵わないということになる。

乗り味の違いもある。スープラは剛性の高いクローズドボディなのでダイレクト感が非常に高く、操作性が良い。ハッキリ言えば、スープラの方がドイツ車的だ。対してZ4はソフトトップのボディがもたらすいなし効果や低重心効果なのか、軽快かつ機敏にクルマが動き、スープラより重いのに軽量スポーツの世界観が漂う。

電動化前のピュアエンジンモデルとしては、おそらく最後の2シーターオープンモデルとして、スポーツカー好きは要注目だろう。

スペック

【 BMW Z4 M40i 】
全長×全幅×全高=4335×1865×1305mm
ホイールベース=2470mm
車両重量=1570kg
駆動方式=FR
エンジン=3.0L 直列6気筒DOHC直噴ガソリンターボ
最高出力=250kW(340ps)/5000-6500rpm
最大トルク=500Nm(51.0kg-m)/1600-4500rpm
トランスミッション=8速AT
使用燃料=プレミアムガソリン
JC08モード燃費=13.2km/L
0-100km/h加速=4.5秒
最高速度=250km/h
サスペンション=前:ダブルジョイントストラット式
        後:マルチリンク式
タイヤサイズ=前:255/35ZR19、後:275/35ZR19
車両本体価格=835万円
※一部欧州参考値


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