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フランス発の小型高級SUV、DS3 クロスバックの超個性的スタイルは日本で成功するか?

2019-4-3 07:00| post: biteme| view: 733| コメント: 0|著者: 文:河口 まなぶ/写真:DSオートモビル

摘要: 好き嫌いは分かれるが日本の道にジャストサイズ 好き嫌いがハッキリ別れるが、好きな人にとってはハマること間違いなしの、何ものにも代えがたい魅力をもった1台。そんな風に表現できるのが「DS3 クロスバック」とい ...

フランス発の小型高級SUV、DS3 クロスバックの超個性的スタイルは日本で成功するか?

好き嫌いは分かれるが日本の道にジャストサイズ

好き嫌いがハッキリ別れるが、好きな人にとってはハマること間違いなしの、何ものにも代えがたい魅力をもった1台。そんな風に表現できるのが「DS3 クロスバック」という小さなラグジュアリーSUVだ。

このモデルは、シトロエンから派生したラグジュアリーブランドであるDSオートモビルが送り出す、BセグメントのコンパクトSUV。なぜにラグジュアリーブランドがBセグメントに? と思うが、「アウディ Q2」や「ミニ クロスオーバー」がライバルとなると聞けば納得だ。このセグメントのプレミアムなモデルはまだ少なく、これから市場が広がる可能性も高い。

DS3 クロスバックは、PSAグループが今後の小型車用として用いるCMP(Common Modular Platform)と呼ぶ新世代プラットフォームを用いた第一弾。このCMPは今後、DSを筆頭にプジョー、シトロエン、オペル、ヴォグゾールなどで共用してBセグ、Cセグをカバーするのに加え、内燃機関と電動駆動の両方に対応した構造を持っており、今回のDS3 クロスバックにも今年中にピュアEVが用意される。また先日のジュネーブショーでは同じプラットフォームを用いた「プジョー 208」が、こちらも内燃機関モデルとEVを両方揃えてデビューしており、今後他ブランドの同プラットフォーム採用モデルも続々登場してくることになるだろう。

さて、そんなDS3 クロスバックは写真を見ても分かる通り、デザインが超個性的。DSオートモビルブランドはフランスならではのラグジュアリーをテーマにデザインを展開していて、昨年日本に上陸した「DS7 クロスバック」も個性の塊といえる内外装デザインが与えられた1台だった。

DS3 クロスバックのフロントマスクはかなり「悪役顔」で、まずここで好き嫌いがハッキリ分かれそうだ。とはいえヘッドライトはDS LEDビジョンという、最新のマトリクスLEDライトを備えるなど先進性との融合も忘れていない。うまく表現できないが、その顔つきはどこか気持ちをザワつかせるもので、好き嫌いを別にして印象的であることは間違いない。

また、このサイズにしては大きな18インチのタイヤ&アルミホイールが存在感を出しており、最低地上高も高めだが、ルーフは意外に低いという独特のフォルムを持っている。3ドアのハッチバックをそのまま車高アップしたようなフォルムだ。3サイズは全長4118×全幅1791×全高1534mmと、日本の道路にジャストなサイズだったりするのが面白い。

サイドから見た時にBピラー部分に食い込む形のドア形状がユニークだが、よく見るとこの部分も含め、通常のクルマにあるウインドウのモールが省かれているという珍しい作りを採用するなど、新鮮なデザイン感覚に溢れている。

ハイテク装備を多用するインテリアも超個性的

次にインテリアをチェックするためにクルマに近づくと、鍵を持っているだけで自動的に解錠されてドアノブが飛び出してくる。クルマから離れればドアノブは格納されて施錠されるので、もはやロック/アンロックをしなくて良い。こうした使い勝手をメカの作動で表現する辺りもグッとくるものがある。もっとも作動しなくなったときのことを心配する人も多そうだが。

インテリアも印象的。プレミアムを標榜するだけに、いかにもお金がかかっている感じが漂う。メーターはフルカラーの液晶で、モニターも10.3インチの高精細タイプ。それらが収まるダッシュボードのデザインも個性的。

そこかしこにDSブランドでおなじみのモチーフであるひし形が使われ、それは各種スイッチはもちろんエアコン吹き出し口まで徹底されている。インテリアに走るステッチはパールステッチと呼ばれる新たな手法で、糸の上に小さな真珠が載ったような仕立て。またレザーシートは時計の金属バンド風のデザインといった具合で、アートやクラフトマンシップを感じさせるものを随所に散りばめている。一方、センターコンソールにはQi規格の非接触式充電トレイを置くなど、先進性も忘れない。

内外装が相当なインパクトを持っているから、好き! という人はこの時点で欲しいと思うはずだし、デコラティブで無理! という人はあっさり離れる。他のクルマではなかなか実現されていないデザインや存在感を持つ点は面白い。自分たちの道を突き進み、気に入らない人は相手にしないという潔さや独善? は、新興ブランドを成功させるには最も必要な要素と思えるからである。

新プラットフォームが好感触。パワーは必要十分

じゃあ実際に走りはどうなのか? という部分だが、ここでも驚きは続く。というのも先に記した通り、このモデルは新世代プラットフォームであるCMPの第一弾である。その実力は相当だと感じるポテンシャルの高さに裏打ちされた走りがあった。

まず静粛性の高さが光る。僕は先週、同じBセグのコンパクトSUVである「VW Tクロス」を試乗して、これも静粛性が高いと評価したが、DS3 クロスバックはそれを上回る。特に排気量こそ違えど同じ3気筒ターボを搭載するが、DS3 クロスバックでは3気筒特有のガサついたエンジン音はほぼカットされ、ロードノイズも抑えられている。同じBセグでもVWとは異なる“プレミアム”を謳うだけある。

走りのポテンシャルも高く、ハンドリングと乗り心地が高いレベルで両立されている。試乗車はこのクラスにしては大きめの18インチタイヤを履くが、それを履きこなすだけのサスペンションに仕上がっていた。路面からの入力は強めだが、それを素早く減衰させて振動を残さないいなし方はさすがだ。時折、路面によっては細かなザラつきが入ってくるが、これも今までのBセグのレベルからは大きく改善している。

ハンドリングは意のままで、操作に対してボディが軽やかに動く辺りがフランス流だが、プジョーともシトロエンとも違うテイストがそこには確実にある。身のこなしの軽さは共通だが、動きにDSならではの落ち着いたフィーリングが加わって、より大人っぽい乗り味走り味があるのだ。我々がまだ未知のフランス流ラグジュアリーを走りで表現しようとする意思を感じる。

パワーユニットは1.2Lの3気筒ターボで、最高出力は130ps、最大トルクは230Nmとスペック的には「プレミアム?」と思わされるが、新採用のアイシン製8速ATが、低回転で最大トルクを発生する3気筒ターボの特性を活かし、矢継ぎ早のシフトアップで低回転を維持しつつ伸びやかな加速を実現している。

流石に全開加速では物足りなさが出てくるし、現代の小排気量直噴ターボにサウンドや回転フィールまでは望めない、というのが本音ではある。が、普段乗りで不満を感じるシーンはほぼないだろう。

先進性に関してもキッチリと勝負した感がある。ADAS(先進運転支援システム)系は充実しており、ハンドル制御を含むレーンキープアシストでは、車線が見えづらいところでも、もう一方の車線を基準にアシストする制御も備わる。DS LEDビジョンと名付けられたヘッドライトはオートでハイビームをコントロールする機能も備えている。

総じて隙のないプロダクトという印象で、何よりCMPプラットフォームの実力の高さを感じる。

今回はEVのプロトタイプにも低速オンリーのクローズドコースで味見程度の試乗をしたが、「日産 リーフ」のようなワンペダルドライブなどの特別なロジックや機能はなく、純粋に内燃機関をモーターとバッテリーに置き換えたシンプルな走りを見せた。これは欧州で多くのユーザーが初めてEVに触れることを想定してのことで、ふだん使いで違和感のない、良い意味で普通の走りを作り込んだからでもある。本格的に試乗できる機会が楽しみだ。

実用性や平均点好みの日本人に受け入れられるか?

スタイリッシュなモデルだけに、ラゲッジ容量に関してはライバルに負けるのは間違いないところ。後席背もたれを倒せば1050Lの容量は確保されるものの、実用性重視の人にとっては使い勝手の面で不満が残るかもしれない。

また、これを言ったら元も子もないが、誰からも好かれるプロダクトではないことは明白なので、世間体や横並びに安心する昔ながらの日本的なマインドが強い人には合わないだろう。

例えば、「アウディ Q2」はもう少し広い層にアピールしている商品だし、「ミニ クロスオーバー」にしてもDS3 クロスバックほど振り切ってはいない。そして両車ともに根強い人気はあるわけで…こうしたセグメントにDS3 クロスバックがどう響くのかは気になるところだ。

日本に住んでいたことがあり日本語がペラペラの、DS3 クロスバックのプロダクトマネージャーであるエティエンヌ・ムナンさんに話を聞くと、プジョーおよびシトロエンというブランドにとって、今までは「シトロエン DS」(1955年に発表されて前衛的なデザインや機構で一世を風靡した、伝説的な乗用車)が特別だっただけで、それ以外の多くは大衆車だった。しかし、シトロエンDSを受け継いだこのDSブランドの誕生で、彼らも新たな世界へ挑戦することに並並ならぬ決意を持っているのだとか。その意味でもDS3 クロスバックを含めた彼らのプロダクトは、数を求めるのは二の次で、価値を作り上げることに今は注力しているのだという。

なおさら今回のDS3 クロスバックの溢れんばかりの個性の強さに納得が行くのである。それだけにこのモデルの今後の日本上陸、そして販売の推移、さらにDSオートモビルというブランドがどう動いていくのか、引き続き見守っていきたいと思うのだ。

※2019年4月6日、記事の注釈部分を修正しました。「シトロエン DS」(1965年に発表されて前衛的なデザインや機構で一世を風靡した、伝説的な乗用車)→「シトロエン DS」(1955年に発表されて前衛的なデザインや機構で一世を風靡した、伝説的な乗用車)

スペック

【 ピュアテック 130 オートマチック 】
全長×全幅×全高=4118mm×1791mm×1534mm
ホイールベース=2558mm
駆動方式=FF
車両重量=1205kg
エンジン=1.2L直列3気筒直噴ターボ
最高出力=96kW(130ps)/5500rpm
最大トルク=230Nm/1750rpm
トランスミッション=8速AT
欧州燃費=5.0L/100km(約20km/L※18インチホイール装着)
0-100km/h加速=9.2秒
最高速度=196km/h
使用燃料=プレミアムガソリン
サスペンション=前:マクファーソンストラット式
        後:トレーリングアーム式
タイヤサイズ=前後:215/55R18
※欧州参考値


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