パスワード再発行
 立即注册
検索

富士を走ってわかったメルセデスAMGの最新63&53シリーズのたしなみ方

2018-12-3 07:30| post: biteme| view: 685| コメント: 0|著者: 文:島下 泰久/写真:メルセデス・ベンツ日本

摘要: パワートレーンが魅力の53シリーズに感じる多少の物足りなさ メルセデスAMGの最新モデルを、富士スピードウェイのレーシングコースで思い切り試す。そんなまたとない機会を得て、いそいそと赴いたパドックには2台の ...

富士を走ってわかったメルセデスAMGの最新63&53シリーズのたしなみ方

パワートレーンが魅力の53シリーズに感じる多少の物足りなさ

メルセデスAMGの最新モデルを、富士スピードウェイのレーシングコースで思い切り試す。そんなまたとない機会を得て、いそいそと赴いたパドックには2台のニューモデルが用意されていた。新たに設定された53シリーズのトップバッターとして導入されたメルセデスAMG CLS53 4MATIC+、そしてフェイスリフトを受けたばかりのメルセデスAMG C63S セダンである。

53シリーズは、大好評を博してAMGの販売増加に大きく貢献した43シリーズの上位に当たるもので、エンジンはいわゆる“ワンマン、ワンエンジン”の手作業で組まれるものではなく、ライン生産される。とは言え、そのセッティングはメルセデスAMGが手がけており、またシャシー、内外装も専用となる。

そのエンジンは直列6気筒3Lターボ+ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)+電動スーパーチャージャーの組み合わせで、つまりはS450に搭載されているものと同じ構成だが、そのスペックは最高出力435ps、最大トルク520Nmを実現している。トランスミッションはAMGスピードシフト TCTと呼ばれる9速AT。駆動方式は4MATIC+と呼ばれる前後トルク配分可変式の電子制御式4WDである。

慎重にピットロードを進み、レーシングコースへ。CLS53 4MATIC+のアクセルペダルを深々と踏み込むと、直列6気筒らしい緻密な回転上昇にヘルメットの下で思わず頬が緩んでしまった。トップエンドまで至極スムーズに吹け上がり、しかもサウンドも粒が揃っていて心地良い。

コーナーの立ち上がりでは、アクセル操作に対して即座にトルクがもたらされるドライバビリティの良さに感心させられた。ISGが電気モーターならではの瞬発力でトルクを立ち上げ、次の瞬間には電動コンプレッサーが過給ラグ皆無で力を発揮する。そして高回転域ではターボチャージャーが力を発揮するという具合で、どこからでも淀み無くパワーがもたらされるのだ。この、常に欲しいだけの加速を即座に得られる感覚は、直列6気筒の上質感と相まって病みつきになる魅力がある。

別の機会に試したワインディングロードではニュートラルに近い旋回感を味わわせてくれたフットワークだが、サーキットでは基本的には安定方向に終始する。ターンインは素直だが、アクセルを踏み込むとヨーが収束していき、たとえばリアを滑らせるような動きにはならない。右足で姿勢をコントロールしたいという腕利きには少々物足りないかもしれないが、安心感は高いしクルマのキャラクターにも合っていると言っていいだろう。但し、ブレーキの効きと耐久性は、もう一段引き上げたいところだ。

パナメリカーナグリル採用のC63Sは細かな走行セッティングが可能

続いてはメルセデスAMG C63Sを試す番だったのだが、メルセデス・ベンツ日本は粋なことをしてくれた。試乗会にフェイスリフト前のモデルも同時に持ち込み、両車の比較を可能にしてくれたのである。

外観上の一番の違いは、AMGパナメリカーナグリルが遂に採用されたことだ。ワイドなフロントフェンダーと相まって、バックミラーに映ったときの存在感を格段に高めている。一方、インテリアでは新意匠のステアリングホイールの右側にドライブモードの切り替えダイヤルが、そして左側にESPやダンパーの調整スイッチが新たに備わっていることに気付く。先に改良を受けたCクラスの他のモデルと同様、メーターは大型TFTを使ったデジタルコクピットに進化している。

こちらはAMGの伝統に則りマイスターが1基ずつのエンジンを手作業で最後まで責任持って組み立てるV型8気筒4.0Lツインターボユニットについては、今回手は入れられていない。最高出力510ps、最大トルク700Nmというスペックは従来通り。異なるのは、トルクコンバーターの代わりに油圧多板クラッチを使ったAMGスピードシフトMCTのギア段数が従来の7段から9段に増やされたことだ。

シャシーに関しては、電子制御系に細かく手が入れられている。まず走行モードを自在に切り替えられるAMGダイナミックセレクトには、COMFORT/SPORT/SPORT+/RACEに加えてSLIPPERYモードが追加されている。

そして、紛らわしい名前の新機能としてAMGダイナミクスも用意される。これは車両情報や走行状態などを元に電子制御LSDなどの制御を変更するもので、こちらはBASIC/ADVANCED/PRO/MASTERのモードから選択できる。更に、ESPオフの際にトラクションコントロールの効き方をダイヤル操作で9段階に変更できるAMGトラクションコントロールも備わり、非常にきめ細かなセッティングを可能としているのだ。

まずは従来モデルを試した後、コースへ。周回数に限りがあるので、最初からESPはオフで行く。510psのFR。しかも従来モデルはとびきりのじゃじゃ馬だっただけに、ヒリヒリする瞬間である。

ピットロードから出てアクセルを全開に。7速でも9速でもモーレツに速いことには変わりなく、この時の加速感の違いは正直に言って実感できない。ただパドルを使って手動で変速しようとした時には、操作が増えて大変そう。少なくとも加速時はクルマ任せ、シフトダウンのみ必要ならパドルを弾くという使い方が良さそうだ。

セットアップの幅が広がり懐の深くなった新C63Sはじゃじゃ馬返上

新旧の明らかな差は、最初のコーナーを通過する時点ですぐに実感できた。シャープなターンインの一方、アクセルオンと同時にリアが一気にスライド状態に入ってしまいコントロールの難しかった従来モデルに対して、新型はコーナー進入時のレスポンスこそ若干穏やかで舵角もわずかに増えているものの、挙動はすこぶる安定感が高く、臆することなくアクセルを開けていくことができるのだ。セットアップ変更の詳細は解らないが、リアのスタビリティは格段に高まっている。

AMGトラクションコントロールも、そんなベースの良さがあってこそ活きてくる。安定はしているが立ち上がりでスロットルが絞られ、右足で姿勢を変化させるのが難しい最強の設定ポジションから徐々に効きを弱めていくと、3段階目くらいでリアの滑りを少し誘発できるようになり、そして6段目くらいになると相当アクセルコントロールの余地が出てくる。しかも、クルマは横に滑るだけでなくしっかりと前に進んでいくから、積極的な走りを楽しむことができたのだった。

正直なところ従来のC63Sは、あまりにじゃじゃ馬で手に余るという印象しか無かったのだが、評価は一変した。自分で所有していたら、サーキットの特性や習熟度、天候などに合わせて好みのセットアップを見つけていく作業に、きっと没頭してしまうだろうとワクワクさせられた。メルセデスAMGはサーキットイベントも数多く開催しているだけに、所有できる方が本当にうらやましい次第だ。

43シリーズに続いて53シリーズが登場したことで、メルセデスAMGのエントリーレベルは格段に充実した。そして、その一方でAMGの中のAMGとでも言うべき63シリーズは、走りの質を格段に引き上げ、その存在感にいちだんと深みを増すこととなった。つまり今回のサーキット試乗会では、メルセデスAMGの世界がその幅を広げ、奥行きを増したと大いに実感することとなったのである。

スペック

【 メルセデスAMG C63S 】
全長×全幅×全高=4757×1839×1426mm
ホイールベース=2840mm
駆動方式=後輪駆動(FR)
エンジン=4.0L V型8気筒DOHCツインターボ
最高出力=375kW(510ps)/5500~6250rpm
最大トルク=700Nm/2000~4500rpm
トランスミッション=9速AT
タイヤサイズ=前245/35R19
       後265/35R19
使用燃料=プレミアムガソリン
車両本体価格=1407万円(税込)

【 メルセデスAMG CLS53 4MATIC+ 】
全長×全幅×全高=5001×1896×1422mm
ホイールベース=2939mm
駆動方式=四輪駆動(4WD)
エンジン=3.0L 直列6気筒DOHCターボ
最高出力=320kW(435ps)/6100rpm
最大トルク=520Nm/1800~5800rpm
モーター最高出力=16kW(22ps)
モーター最大トルク=250Nm
トランスミッション=9速AT
タイヤサイズ=前245/35R20
       後275/30R20
使用燃料=プレミアムガソリン
車両本体価格=1274万円(税込)


さようなら

なるほど

共感した

ありがとう

相关分类

Archiver|携带版|BiteMe バイトミー

GMT+9, 2025-2-2 00:49 , Processed in 0.057472 second(s), 17 queries .

Powered by Discuz! X3.5

© 2001-2025 BiteMe.jp .

返回顶部