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新型スープラ公道試乗。必ずしも上級グレードが良いわけではない理由

2019-6-11 07:00| post: biteme| view: 1003| コメント: 0|著者: 文:五味 康隆 /写真:篠原 晃一

摘要: スポーツカーに何を求めるかによって買うべきタイプが変わる 以前レポートしたプロトタイプモデルの試乗記などを含めて情報が小出しにされてきたが、やっと市販モデル「GRスープラ」に一般道で試乗できたのでレポー ...

新型スープラ公道試乗。必ずしも上級グレードが良いわけではない理由

スポーツカーに何を求めるかによって買うべきタイプが変わる

以前レポートしたプロトタイプモデルの試乗記などを含めて情報が小出しにされてきたが、やっと市販モデル「GRスープラ」に一般道で試乗できたのでレポートしよう。

試乗ルートは中伊豆のワインディング。直線路が少なく、さらに試乗時間が短かったので長距離&長時間ドライブの特性確認こそできていないが、GRスープラにとって大事なスポーツ性やハンドリングの確認は十分にできた。しかも設定されている3グレード全てに試乗できたので、それぞれの特徴も踏まえながら、バイヤーズガイド的なレポートとしていこう。

まずはグレード紹介から。トップグレードは最高出力340ps、最大トルク500Nmを発揮する3.0L直列6気筒直噴ターボエンジンを積む「RZ」(690万円)。ベーシックグレードは、最高出力197ps、最大トルク320Nmを発揮する 2.0L直列4気筒直噴ターボエンジンを積む「SZ」(490万円)。その中間にSZと同じ2.0直列4気筒直噴ターボながら、ハイプレッシャー化(SZはロープレッシャー)したことで最高出力258ps、最大トルク400Nmとした「SZ-R」がある(590万円)。要は、グレード毎に100万円の差が付いており、一番上のRZだけ直列6気筒エンジンとなる。

これだけを見ると、トップグレードのRZが大トロモデルであり、お金に余裕があるならRZ一択となりそうだが、実はそうではない。なぜならRZ、SZ-R、SZの乗り味が三者三様である上に、スポーツカーに何を求めるか? によって買うべきタイプが変わってくるからだ。これはGRスープラが本気で仕上げられた印でもあるだろう。

スポーツモデルとしては充分な快適性と乗り心地の良さ

すでにGRスープラを発注してしまった方を含めて、安心してほしい。3タイプに応じて乗り味が異なると言っても、どれを選んでも並みのスポーツモデルでは体験ができない路面への貼り付き感やハンドリングの素直さを備えている。加えてスポーツモデルとしては充分すぎるレベルの快適性、特に突き上げの少なさもある。

イメージとしては、快適性を得意とするトヨタのDNAと、走りを得意とするBMWのDNAが良い形で混ざりあった優等生ハーフモデルといったところ。そもそもこの手のスポーツモデルを独自に開発するのは販売台数が確保できず難しいとされるなか、両者(スープラとZ4)が手を組んだことで発売が実現し、乗り味も奥深いものにできた見事なコラボレーションといえるだろう。

まず室内はコクピット感が高く、座った瞬間に全ての操作系に手が届く感覚があるなど、スポーツマインドを刺激される。後方視界は良好で、駐車する際などカメラ映像も使えば何も困ることはない。一方で前方の視界においては、サポート性の良いシート自体の高さ調整幅が大きく、最も低い位置にするとレーシーな雰囲気を感じさせてくれるほど低く潜り込んで座れてしまうので、その状態ではさすがに見切りが悪い。なので、適度な高さにする必要はあるだろう。しかし、そのポジションにしてもロングノーズ感があり、通常のクルマレベルでの見切り性能は期待しない方が良いだろう。

基本となる乗り味として、フロント部のアウタースキンに相当するボンネット、フェンダー、ドアパネルに加えて、クルマの芯となるフロントフレームをアルミ化してフロントセクションを徹底的に軽量化した効果なのだろう、ハンドル操作に対して軽快かつ俊敏に曲がる。加えて前後重量バランスを50:50にしたことで旋回中のバランスが整っており、クルマの揺れ方がとても良い。

具体的には、旋回中にうねり路面に遭遇して車体が下から あおられても、前後が同期して動く感覚があり、前後のグリップバランスが乱れないからこそハンドリングの素直さも乱れないのは特筆したい。この特性は全グレード共通で、どれを選んでもハズレは無いが、タイプ毎に乗り味の質は異なるので、その核心に触れていこう。

エンジンはやはり段違いで3.0L直6エンジンが気持ちいい

GRスープラの購入を真剣に考えている方は、3つのことを考慮して選ぶのも良いだろう。

まずは見た目。いぶし銀のような渋めのカッコよさを狙うなら17インチアルミホイールを装着するSZがオススメ。なぜならタイヤのエアボリュームがあり安定したグリップを発揮しそうな雰囲気を漂わせているから。わかりやすいスポーツ性やレーシーな印象を求めるなら、19インチアルミホイールと赤い対向ピストンキャリパーを装着するRZといったところ。その中間の18インチを履いたSZ-Rは無難なチョイスとも言えるが、ボディやエアロパーツはすべて共通なので、それぞれの相違点となるホイールとキャリパー周りの見た目で選ぶのも良いし、買ってから車をいじる方は、ベースボディは全部一緒なので気にすることも無く、エンジンパワー主軸で選ぶと良いだろう。

2つ目に意識すべきは、エンジン。実はここがかなり悩みどころで、速さだけを捉えたら当然ではあるが、3.0Lの直列6気筒直噴ターボエンジンとなる。最大出力340ps、最大トルク500Nmが路面に的確に伝わることで得られる加速力は大きな魅力。加えて排気音が気持ち良く、特にスポーツモードでの音が刺激的。さらに回すほどに爆発の粒がそろって吹け上がる特性が官能的で、この滑らかで力強い高回転特性は走り好きの心を強く惹き付け、気持ち良さでは段違いに直4エンジンの上を行く。気になるのは、あまりにも力強いのでサーキットのクローズドコースにでも行かない限り、アクセルを床まで踏みきれるスッキリ感は得られず、ストレスが溜まりそうなことだけ。

その観点では、2.0L直列4気筒直噴ターボエンジンのハイプレッシャー仕様となるSZ-Rの実力が、排気音、加速感、レスポンス全てにおいて、一般道からサーキットまで使いこなし易く、シャーシバランスもとれていてアクセルを踏みきれるのでちょうど良い。ちなみに同じエンジンのロープレッシャーターボのSZも日常使いでは十分に速いが、サーキットなどクローズドコースになると吹け上がりの鋭さや加速の力強さ、加速の伸び感において若干不満が出そうだし、気持ち良さが不足しそうだ。

乗りこなせるSZと乗らされるRZ

最も悩ましくクルマ選びを左右する特性が3つめとなる乗り味の質の違い。

まずシャーシバランスが最も優れ、気持ちよく軽快に曲がれるのが…SZだ! そうRZでは無いのだ。直列6気筒よりもフロント部が軽く、前後バランスが整う直4の特性に加えて、ランフラットタイヤ(17インチ)とシャーシとの相性が良い。加えて電子制御ではないノーマルサスにより、フィルター感なくクルマと直結している感覚が得られて、グリップ感などクルマに起きていることが直感的にわかり走っていて気持ち良い。

その上のSZ-Rになると、ランフラットタイヤではなくグリップレベルが高いミシュランの「パイロットスーパースポーツ」の18インチになり、また電子制御サスによってグリップ感が大きく高まるうえに、路面の凸凹でもクルマが跳ねにくくなり安定性が増す。さらにハンドル操作に対してクルマが従順に、さらには自動的に曲がってくれる自在感が高いことがSZとの大きな違いだ。確実に速く走れるし、自在感は高いのだが、そこにSZで得られていた気持ち良い操り感や、運転している感覚が若干影を潜め出す。イメージとしては、SZからSZ-Rになると、スポーツではなくグランドツアラー的な走りの質が色濃くなり、人馬一体的な世界は薄まるというわけだ。

では最も高価なRZの乗り味は? SZからSZ-Rの違いを踏まえてもらうと予想がつくだろう。そう、SZ-R以上に上質なグランドツアラー感が色濃くなるのだ。路面への張り付き感が高く、3.0L直6のハイパワーは踏み切ることができたら圧倒的に速いのだが、自動的に整ってしまう車両姿勢にはドライバーの操作介入要素が少ない感じがある。何も考えず速く走りたいならとても好ましい味付けだが、自分で姿勢を操り“乗りこなそう”とすると若干クルマとの距離感があり、意のままにならず“乗らされている”感がある。

おそらく今後「GRスープラ GRMN」が出るのでは?

端的にいえば力技でクルマを前に進める直線番長的なアメリカンな質の乗り味が漂い、直列6気筒の官能的な吹け上がりや、走行振動少なく洗練されたハンドリングなど特有の良さはあるが、乗り比べると直4の軽快感や意のまま感が良いと感じる方が多いのでは? と思う味付けなのだ。

勘違いしてもらいたくないが、RZがお買い得ではないと言っているわけではなく、ダメと言っているわけでもない。適度にスポーツ性を楽しめて、速さも手軽に得られて、長距離を最も楽に移動できるのは明らかにRZ。しかし実用性を犠牲にしても2ドアクーペを選ぶとなったとき、自分であれば操り感や運転している感覚を大事に、一般道でも走りの楽しさを感じたいと思うということだ。

その視点だと、RZはもっとドシっとさせてグランドツアラー系に明確に振るか、直6エンジンの能力をフルに発揮しても車体が大きく姿勢変化しない足回りの強化など、グランドツアラー色を消してピュアスポーツに振っても良いのでは? と思ったが、おそらくそれが後にGRスープラのGRMNモデルとして出るのでは無いだろうか? 何にせよ、トヨタからこんな魅力的なスポーツモデルが出たことに大きな拍手を送りたい。

スペック

【 トヨタ スープラ RZ 】
全長×全幅×全高=4380×1865×1290mm
ホイールベース=2470mm
車両重量=1520kg
駆動方式=FR
エンジン=3.0L 直列6気筒DOHC直噴ガソリンターボ
最高出力=250kW(340ps)/5000rpm
最大トルク=500Nm(51.0kg-m)/1600-4500rpm
トランスミッション=8速AT
使用燃料=プレミアムガソリン
WLTCモード燃費=12.2km/L
サスペンション=前:マクファーソンストラット式
        後:マルチリンク式
タイヤサイズ=前:255/35ZR19、後:275/35ZR19
車両本体価格=690万円

【 トヨタ スープラ SZ-R 】
全長×全幅×全高=4380×1865×1295mm
ホイールベース=2470mm
車両重量=1450kg
駆動方式=FR
エンジン=2.0L 直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボ
最高出力=190kW(258ps)/5000rpm
最大トルク=400Nm(40.8kg-m)/1550-4400rpm
トランスミッション=8速AT
使用燃料=プレミアムガソリン
WLTCモード燃費=12.7km/L
サスペンション=前:マクファーソンストラット式
        後:マルチリンク式
タイヤサイズ=前:255/40ZR18、後:275/40ZR18
車両本体価格=590万円

【 トヨタ スープラ SZ 】
全長×全幅×全高=4380×1865×1295mm
ホイールベース=2470mm
車両重量=1410kg
駆動方式=FR
エンジン=2.0L 直列4気筒DOHC直噴ガソリンターボ
最高出力=145kW(197ps)/4500rpm
最大トルク=320Nm(32.7kg-m)/1450-4200rpm
トランスミッション=8速AT
使用燃料=プレミアムガソリン
WLTCモード燃費=13.1km/L
サスペンション=前:マクファーソンストラット式
        後:マルチリンク式
タイヤサイズ=前:225/50R17、後:225/45R17
車両本体価格=490万円


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