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快適な乗り心地と使いやすさが際立つ新型メルセデスBクラス。身内の存在が選択を迷わせる? ...

2019-8-7 07:00| post: biteme| view: 585| コメント: 0|著者: 文:塩見 智/写真:望月 浩彦

摘要: 先代に比べすっきりしたスタイルは幅広く受け入れられそう 7年ぶりにモデルチェンジしたメルセデス・ベンツB180に乗った。今回も”背の高いAクラス”という位置づけは変わらないが、ひと足早く6年ぶりにモデルチェン ...

快適な乗り心地と使いやすさが際立つ新型メルセデスBクラス。身内の存在が選択を迷わせる?

先代に比べすっきりしたスタイルは幅広く受け入れられそう

7年ぶりにモデルチェンジしたメルセデス・ベンツB180に乗った。今回も”背の高いAクラス”という位置づけは変わらないが、ひと足早く6年ぶりにモデルチェンジしたAクラスに準じる最先端の快適性(ユーザーインターフェース)を身につけた。そして決して大きな差ではないものの、Aクラスよりも快適な乗り心地を獲得しているように感じられた。Aクラスについて「ユーティリティー性能以外は完璧なのに……」とお嘆きの子連れ、あるいは多趣味の人に最適な一台だ。BクラスがあるからAクラスはコンパクトにまとめることができたわけで、AとBで力を合わせて来たるべき8代目VWゴルフを迎え撃とうというわけだ。

日本の街中でBクラスを見る確率はAクラスを見る確率の10分の1程度(しか売れていない)だと勝手に思っていたが、実際には先代同士を比較するとBはAの半分程度の台数が売れた。グローバルではその差はもっと小さいという。Bクラスは欧州ではお年寄りに人気のクルマなのに対し、日本ではヤングファミリーを中心に購入されているそうだ。

ゴードン・ワグナー率いるメルセデス・ベンツのデザインチームは、他のモデル同様に彼らが常々提唱する「Sensual Purity(官能的純粋)」という基本思想にのっとって新型Bクラスをデザインしたという。官能的純粋がどういう意味かはよくわからないが、先代との比較でいえば、要素が減ってすっきりした。顔つきをはじめ前後のディテールはAクラスに似た形状をしていて、抑揚の使い方も同じ。異なるのはキャビンの形状で、Aクラスよりもうんとキャビンを嵩上げし、乗員スペースとラゲッジスペースを確保している。

低い位置のボリュームを増し、できるだけロー&ワイドに見える工夫をしてずんぐりしていないふりをしているが、冷静に見ればずんぐりしている。Aクラスにはないスペースを稼ぎ出すのがこのクルマの本懐なのだから、例えば往年のホンダ・シティのように、もっと堂々とずんぐりすればいいのに、ずんぐりしていながらも良いデザインを模索すればいいのにな、とは感じたが、先代よりはずっと受け入れやすく、間口の広い好ましいデザインだと思う。

ワクワクする未来的なインテリアはクールで官能的(?)

インテリアデザインは未来感にあふれ、ワクワクする。最大の特徴はメーター部分とカーナビ部分を一体化した横長のディスプレイだ。タブレット端末を無造作に置いたようなカウリングのないデザインが新しい。クールだ。輝度が高く表示も精細なのでどの角度から太陽光が当たっても見えにくいということはなかった。これに対してインパネ左右に1個ずつと中央に3連の計5個のエアコン吹き出し口はジェットエンジンのようでホット。官能的純粋とはこの対比を言っているのかもしれない。

ステアリングスイッチや手元のタッチパッド周囲のスイッチを含め物理的なスイッチの数が少ないというわけではないのだが、全体にすっきりとして見えるデザインだ。レイアウトもよく考えられていて、走行中に操作したい機能は総じてステアリングスイッチでできるようになっている。機能の呼び出し方はなかなかに複雑だが、直感的な操作(右手で触れるスイッチはメーター周りの操作、左手のそれはセンターディスプレイ周りの操作を担うなど)が可能で、一度覚えると非常に使いやすい。

しかしその使いやすいスイッチ類もさほど出番はない。なぜなら例えば車内で「ハイ、メルセデス、潮風公園へ行きたい」と発すれば、しばらくして東京都品川区東八潮の東京都立潮風公園への案内が始まる。人工知能を使った対話型インフォテインメントシステムのMBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)が音声入力でさまざまな機能を呼び出すことができる。ナビゲーション、エアコン、オーディオなど、操作可能な機能は多岐にわたる。

賢くなったMBUXの音声認識能力。長く付き合えば戻れなくなる

ちょうど半年前の2019年1月末にAクラス試乗会で初めて体験した時よりも、こちらが発するさまざまな音声に対する認識能力が上がっていると感じた。端末(車両)の音声認識能力が上がったのか、クラウドに蓄積されたビッグデータ量が増えて正確に認識する確率が上がったのか、それともその両方なのかわからないが、とにかく使いやすくなった。体感としては半年前にAクラスで10回試して5、6回成功していたのが、今回は10回試して7、8回成功するようになった感じだ。助手席の乗員が「ハイ、メルセデス、ちょっと暑い」と言えば助手席側の温度設定が下がった。

私自身はiPhoneで体験済みだが、音声入力は、取り入れるまでは、手で操作して入力することしか知らないから不満がないし、認識してくれないことがままあるし、そもそも周囲に人がいたら気恥ずかしいしで不要と判断しがち。それが例えば人が使いこなしているのを見たとか、何かしらのきっかけで使い始めるとよっぽど速いし圧倒的に楽だとわかる。iPhoneだろうと車載端末だろうと運転操作を邪魔されないから安全でもある。慣れると便利で戻れなくなる。認識能力が上がればなおさらだ。

短い試乗時間では体験できなかったものの、学習するのがMBUXの特徴だ。決まった時刻にラジオを特定の局へ合わせていればそれを記憶し、やがてその時刻になるとその局へ合わせることを提案してくる。また決まった時刻に決まった相手へ電話をかけていればそれを学習し、その時刻になるとモニターに「おすすめ」としてその電話番号が表示されるようになる。便利だが、要注意でもある。あえて深掘りはしないが。

1.4Lエンジンは必要十分だが力強さなら今秋のディーゼル待ち

B180は1.4リッターガソリン直4ターボエンジン(最高出力136ps/5500rpm、最大トルク200Nm/1460-4000rpm)を搭載する。WLTCモードは15.0km/L。車名の3桁数字から排気量を類推できなくなって久しいが、数字が大きければ力強いという法則は生きている。180というのは昔なら1.8リッタークラスのエンジンを搭載していたということだ。活発な印象はないが、吹け上がりが軽やかでスムーズなので回して気持ちよい。

7速デュアルクラッチ・トランスミッションはダイレクト感を求めず、ショックの少ないスムーズな変速を心がける設定。回転のスムーズなエンジンとの協調がうまくいっていて、印象のよいパワートレーンに仕上がっている。単純に「最高出力136ps」と聞くと寂しいが、実用車においてカタログを彩るピークパワーの意味のなさを体現していて、十分によく走る。

が、力強いというわけではない。力強さを求める人向けには、今秋デリバリーが始まるB200dというモデルがあり、そちらは2リッターディーゼル直4ターボエンジン(同150ps/3400-4400rpm、同320Nm/1400-3200rpm)を搭載する。こちらも2リッターターボディーゼルとしては控えめなスペックだが、Aクラスに載ったこのエンジンの印象は悪くなかった。

街中を走らせて感じたのは、Aクラスとのハンドリングや乗り心地の違い。Aクラスもただ足まわりをかためた“昔風スポーティー”ではなく、しなやかに足が動いて良好な乗り心地も確保した“今風スポーティー”だが、Bクラスではより快適方向にしつけられている。早い話がよりマイルドで乗り心地がよかった。Cセグメントのハッチバックとして最良の部類に入る乗り心地を味わうことができる。人によっては、ユーティリティー性の違いはさておき、スタイリングはAクラスのほうが好きだが、乗り心地はBクラスのほうが好ましいからどうしたものか……という悩みが生じるかもしれない。どっちか選べと言われたら、私なら断然Bクラスだ。

選択肢は多い。新型Bクラスに決めるまで頭を悩ませそう

メルセデス・ベンツとしては特に珍しいことでもないため、報告が最後になったが、安全性はクラストップレベルで、世の中で新しいとされる安全装備は総じて備わっている。また先進運転支援機能として市販車最先端レベルとなる、自動再発進機能と車線中央維持機能が付いたACCおよびアクティブレーンチェンジングアシスト(ウインカーレバーを操作するとクルマが斜め後方の安全を確認した後、3秒後に自動で車線を変更してくれる機能。安全な状況でない場合は最大10秒間、安全な状況になるまで待ち、安全が確保された後に車線を変更する)をパッケージオプションで装着可能だ。

B180は384万円で、B200dは422万円。38万円の価格差があるが、B180の価格が消費税8%込みなのに対し、10月以降にデリバリー予定のB200dの価格は消費税10%込み。実質的な価格差は約30万円だ。輸入車を中心に日本市場でディーゼル乗用車のバリエーションが増えて10年近く経つ。ものすごくざっくり言えばイニシャルコストが安くランニングコストが高いのがガソリン、その逆がディーゼルだ。近頃はガソリンエンジンの高効率化によってディーゼルの優位性はやや薄まったが、発進時の力強さや日々の燃料代の安さなど、ディーゼルじゃないと得られないものもある。まずAかBかで迷い、次にガソリンかディーゼルで迷うことになるが、さらにもう少し待てば、Cクラスよりもコンパクトな外寸でありながら広い車内を確保したAクラスセダンも登場する。それはきめ細かい選択肢があるということにほかならないのだが、決断には頭を悩ませそうだ。

スペック

【 B180 】
全長×全幅×全高=4425×1795×1565mm
ホイールベース=2730mm
駆動方式=FF
車両重量=1440kg
エンジン=1.4L直列4気筒ガソリンターボ
最高出力=100kW(136ps)/5500rpm
最大トルク=200Nm/1460-4000rpm
トランスミッション=7速AT(7G-DCT)
使用燃料=プレミアム・ガソリン
タンク容量=43L
WLTCモード燃費=15.0km/L
乗車定員=5名
荷室容量=455~1540L(VDA方式)
タイヤサイズ=205/55R17
車両本体価格=384万円(消費税8%含)


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