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ホンダN-WGNはシンプルで素直。普通がしっかりと作り込まれたクルマだった

2019-11-25 07:00| post: biteme| view: 703| コメント: 0|著者: 文:伊藤 梓/写真:篠原 晃一

摘要: 軽はハイトワゴンが一番バランスがいい 日本特有のクルマである、軽自動車。コンパクトで、排気量も小さくて、でもそれをめいっぱい使い切るためにたくさん工夫が詰まっている。まさに日本らしいクルマだ。ただ、最 ...

ホンダN-WGNはシンプルで素直。普通がしっかりと作り込まれたクルマだった

軽はハイトワゴンが一番バランスがいい

日本特有のクルマである、軽自動車。コンパクトで、排気量も小さくて、でもそれをめいっぱい使い切るためにたくさん工夫が詰まっている。まさに日本らしいクルマだ。ただ、最近ではその競争が激化して、クルマは(上方に)大きく豪華になり、軽自動車のそもそもの良さが徐々に薄まっているような気がしてしまう。

私の地元は田舎なので軽自動車の需要も高く、「それ1台でなんでもできないと困る」というニーズがあるのも理解できるのだが、それにしてもすべての軽自動車がそうであればいいという訳ではない気がするのだ。

以前も書いたが、私が好きな軽自動車は、たとえばダイハツ「ムーヴ」やスズキ「ワゴンR」などのハイトワゴンだ。軽自動車らしさを残しつつも、適度に広くて最大限に使い切ることができる、リーズナブルなクルマ。

今回取り上げるホンダ「N-WGN」もこのカテゴリに入るモデルだ。正直、前述したような軽自動車の潮流の中で、新型N-WGNも大きく豪華になってしまうのではないかと思っていた。ところが、今回N-WGNに触れ、その潔くしっかりしたクルマづくりをみて「私の理想の軽自動車はこれだ!」と心の底から思った。

シンプルさと素直さを併せ持っている

ゴテゴテしていないシンプルなデザイン。ボディサイドにもプレスラインが入れられるモデルが多い中、N-WGNは余計な線がなくつるんとしている。そして、シンプルながらも、ヘッドライトが絶妙な表情を作っていて、キャラクターがきちんと引き立っているのも良い。何か頭で理由をひねり出さなくても、N-WGNを見ると自然と「かわいい」と口にしてしまうような。

ホンダというメーカーは、その時代の若い人の趣向を敏感に捉えている気がする。自分が学生だった頃も、ホンダは一番垢抜けていてかっこいい感じがしたものだ。往年のクルマ好きからすれば、「それは自分たちが好きなホンダじゃない」と言うのかもしれないが、私たちにとっては素直に「かっこいい」と思う心をくすぐるクルマだった。

現に、新型のN-WGNを見て「このデザインはよく分からない」と言うおじさんを見かける。やはり感性というものは世代によってどんどん変わっていくので、新しい人たちに受け入れられるクルマを作りたいのであれば、「クルマのかっこよさ」の考え方もアップデートしていかなければならないのだと思う。

運転してみても、思わずうなってしまうくらい良い。正直、走りでは軽自動車の枠を超えている。乗り心地がなめらかで、フランスのコンパクトカーのようにしっかりとサスペンションが動いて地面に接地している感じ。ほかの軽自動車でも乗り心地の良いクルマはあるけれど、どこか足回りにコシがなくて、ステアリングフィールもスカスカでクルマから情報が伝わってきづらいものだったりする。

その点、N-WGNは乗り心地が良いうえに、クルマの状態もドライバーにしっかりと伝えてくる。N-WGNにはターボとNA(自然吸気)があるが、ターボのパワーは充分すぎるほど。NAにも乗ってみたが、こちらも通勤や買い物など普段使いするのであれば充分だと思った。NAの自然な乗り味のほうが、このシンプルなN-WGNの性格に合っている気がした。

軽の本質に真摯に向き合ったモデルかもしれない

実用的な使い勝手もきちんと考えられている。リアゲートの開口部は驚くほど大きくて、荷室はスーパーのカートをクルマに寄せたときに積み下ろししやすい高さになっている。最近の軽自動車には室内に細かい収納がたくさんあるが、実際はすべて使いこなせていなかったりする。

その点、N-WGNの快適装備は、必要最低限+ちょっとしたおもてなし程度にとどめているところが好印象だ。しかも先進安全装備の「Honda SENSING(ホンダ センシング)」まで標準で付いているなんて……。今年の個人的カー・オブ・ザー・イヤーの暫定1位は、トヨタ「RAV4」だったのだが、N-WGNに乗ってみてその地位が揺らいでしまった。

新型のN-WGNは、一見するととても普通のクルマだ。「軽自動車にしては大きい!」とか、「軽自動車にしては豪華!」といった、「軽自動車にしては○○!」というサプライズが少ないから、そう見えるのも当然だろう。N-WGNは「軽自動車の元からの志を忘れず、今の最新技術の粋を尽くして作りました」と、軽自動車の本質に真摯に向き合ったモデルに思える。

なんでもないような普通のクルマだからこそ、世の中にたくさん広がっていく。でも中身はしっかり作り込まれているので、たくさんの人の生活をじんわりと豊かに変えていく。今の時代は、こういう素直でシンプルなクルマが必要なのだろうと改めて思った。

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伊藤 梓(いとう あずさ):ライター
クルマ好きが高じて、グラフィックデザイナーという異業種から自動車雑誌の編集者へと転身。2018年からクルマの魅力をより広く伝えるために独立。自動車関連のライターのほか、イラストレーターとしても活動している。

【 ホンダ N-WGNのその他の情報 】
ホンダ N-WGNの中古車一覧
ホンダ N-WGNのカタログ情報
ホンダ N-WGNの買取相場

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スペック

【 Nワゴン L・ターボ ホンダセンシング(FF) 】
全長×全幅×全高=3395×1475×1675mm
ホイールベース=2520mm
車両重量=860kg
駆動方式=FF
エンジン=660cc直列3気筒DOHCターボ
最高出力=47kW(64ps)/6000rpm
最大トルク=104Nm(10.6kg-m)/2600rpm
トランスミッション=CVT
使用燃料=レギュラーガソリン
サスペンション=前:マクファーソンストラット式、後:車軸式
タイヤサイズ=155/65R14
車両本体価格=152万9000万円

【 Nワゴン L ホンダセンシング(FF) 】
全長×全幅×全高=3395×1475×1675mm
ホイールベース=2520mm
車両重量=850kg
駆動方式=FF
エンジン=660cc直列3気筒DOHC
最高出力=43kW(58ps)/7300rpm
最大トルク=65Nm(6.6kg-m)/4800rpm
トランスミッション=CVT
使用燃料=レギュラーガソリン
サスペンション=前:マクファーソンストラット式、後:車軸式
タイヤサイズ=155/65R14
車両本体価格=136万4000円


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